首位仙台にスコアレスドロー
7月最終日。浦和レッズレディースは4試合ぶりにホーム浦和駒場スタジアムに戻り、ベガルタ仙台レディースとの対戦を迎えた。2016プレナスなでしこリーグカップ1部 Bグループは今節を含めて残り2試合だが、いまだに混戦状態。試合開始前は、全5チーム中、首位の仙台から4位のアルビレックス新潟レディースまでが勝ち点3の中にいる。
きのう、今節第1日が開催され、AC長野パルセイロ・レディースが岡山湯郷Belle相手に3−2で勝利し、準決勝進出へ可能性を残した。次節の最終戦で、浦和の対戦相手となるAC長野は試合終了間際で2失点したが、前半で元浦和のFW泊志穂らが決めた3得点が効き、勝利につなげた。
首位仙台との直接対決となるきょうの試合を落とすと、最終戦が非常に厳しい戦いを強いられる中で、浦和は球ぎわの強さや試合の中での修正など、過去の対仙台では表現しきれなかった部分を見せた。特にボランチのMF筏井りさ、長野風花は持ち味の攻撃参加までは見せられなかったが、守備の仕事で貢献。体を張った守りで、セカンドボールを自由にさせなかった。
0−0で迎えた後半、ベンチはハーフタイムで左サイドバックのDF塩越柚歩を下げ、臼井理恵を投入した。70分には主将のFW後藤三知を下げ、FW山守杏奈を起用。82分には足の痙攣も見られた右サイドバックでプレーしたDF栗島朱里を下げ、MF遠藤優を投入。同時にFW白木星を下げ、FW高橋はなを投入した。88分には長野風花から木崎あおいを入れた。
後半、相手の運動量も落ちたところで、浦和の時間帯が増えた。そこでMF柴田華絵がキープレーヤーになり、攻撃に守備に運動量豊富に走った。ともかく技術力の違いが見えた。周りの選手を生かし、途中出場の山守にも前向きなボールを入れ、特長を生かした。
ただ、今節は勝ち点1を重ねることも重要だった。守備陣は最後まで集中力をきらさず、GK平尾知佳を含めてゴールを割らせなかった。結果、首位仙台との直接対決はスコアレスドローに終わった。首位返り咲きはできなかったが、浦和は次節の対戦相手、AC長野とは勝ち点差で並ぶも得失点差で浦和が上回っているため、2位に位置している。
(有賀久子)
2016プレナスなでしこリーグカップ1部 Bグループ 第9節 ベガルタ仙台レディース戦
日時:7月31日(日) 17:00キックオフ
会場:浦和駒場スタジアム(埼玉県)
試合終了:0対0(前半0対0)引き分け
主審:井脇真理子
副審:宮崎真理・上田千尋
第4の審判員:三國真緒
《浦和レッズレディース》
GK:平尾知佳
DF:栗島朱里(82分→高橋はな)・乗松瑠華・高畑志帆・塩越柚歩(HT→臼井理恵)
MF:柴田華絵・筏井りさ・長野風花(88分→木崎あおい)・加藤千佳
FW:後藤三知(70分→山守杏奈)・白木星(82分→遠藤優)
《SUB》
GK:池田咲紀子
MF:南萌華
監督:吉田靖
□得点□
なし
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