積極的な守備に光感じるも5連敗
2016プレナスなでしこリーグ1部は、第6節を迎えた。浦和レッズレディースは、これまで行われた4月の4戦全敗。ホーム・さいたま市浦和駒場スタジアムに3000人を超すサポーターが見つめる中で、4月30日(土)、勝点10で3位のINAC神戸レオネッサ戦での勝利を誓い、選手はピッチに立った。
結果は前線からの積極的な守備が効き、FW吉良知夏の得点で先制するも、終盤にセットプレーなど立て続けに失点を重ね、1-4で敗戦。最下位から脱出できずにいる。吉田靖監督は、前節・岡山湯郷Belle戦から先発メンバーを入れ替え、ボランチに栗島朱里を、前線に白木星を起用。合わせて、負傷で戦列を離れていた猶本光が復帰。スタンドには、なでしこジャパンの監督に就任した高倉麻子新監督の姿があった。
浦和は、前線から積極的にプレッシャーを掛け、2トップの白木と吉良知夏を生かそうとボールをつなぐも、ゴールを割ることができない。一方のI神戸は浦和の圧力を感じながらも、連係プレーで浦和ゴールを脅かした。それでも浦和守備陣はライン際で粘り強い守備を見せ、前半は0-0で終えた。
後半立ち上がりも浦和が良いペースをつかんだ。50分、浦和に決定機が訪れる。攻撃の組み立て直しで一度最終ラインにボールを戻した浦和は、右の乗松瑠華を使い、前線へ運ぶ。中央で柴田華絵がキープ。I神戸が体を寄せるも奪い切れず、ボールがこぼれたところを最後は吉良がシュート。浦和は先制に成功した。
しかし、I神戸はこの1点で意気消沈することなく、56分、田中明日菜の得点が決まる。あっという間に試合を振り出しに戻された浦和だが、きょうは下を向かず、次の1点を狙いに行った。ここに復活の光を見いだせた。64分、左に流れた猶本のクロスボールに吉良が合わせたが、シュートは枠を捉えられなかった。この時間帯は、浦和が主導権を握り、チャンスを作っていた。
こうして過去4試合との違いを見せながらも、79分に逆転弾を奪われると、84分、90分と立て続けに失点。84分は左CKをものにされてしまった。終わってみれば、1-4で敗戦。ゴールデンウイークの連戦に入り、次節は5月3日(火・祝)にせまる。ベガルタ仙台レディースとの一戦だ。経験豊富な選手たちは、戦う姿勢や気持ちをもっと見せなければと、口にしていた。(有賀久子)
2016プレナスなでしこリーグ1部 第6節 INAC神戸レオネッサ戦
日時:4月30日(土)13:00キックオフ
会場:さいたま市浦和駒場スタジアム(埼玉県)
試合終了:1-4(前半0-0)敗戦
主審:佐々木里紗
副審:草処和江・三田隆幸
第4の審判員:朝倉みな子
《浦和レッズレディース》
GK:池田咲紀子
DF:乗松瑠華・長船加奈・高畑志帆・北川ひかる
MF:柴田華絵・栗島朱里(82分→筏井りさ)・猶本光・加藤千佳(82分→塩越柚歩)
FW:吉良知夏(88分→後藤三知)・白木星
《SUB》
GK:平尾知佳
DF:臼井理恵
MF:長野風花・山守杏奈
監督:吉田靖
□得点□
50分 吉良知夏(浦和)
56分 田中明日菜(I神戸)
79分 三宅史織(I神戸)
84分 田中明日菜(I神戸)
90分 増矢理花(I神戸)
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