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浦和レッズレディースニュース|筏井りさ、フットサルの魅力を伝える最前線に|レッズプレス!!

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筏井りさ、フットサルの魅力を伝える最前線に

(有賀久子)



筏井りさ、フットサルの魅力を伝える最前線に

8月3日(土)、バルドラール浦安アリーナを訪ねた。土日の2日間にわたり、日本女子フットサルリーグ2024-2025の第7節が、バルドラール浦安ラス・ボニータスのホームゲームとして開催された。
あのテーマパークの最寄駅で知られるJR舞浜駅から、徒歩でもバスでもアクセス可能な場所にあり、会場に入ると、まず大きなオーロラビジョンが目に飛びこむ。各会場によって演出の違いを楽しむのも、日本女子フットサルの楽しみである。

今節のバルドラール浦安ラス・ボニータスの対戦相手は、立川アスレティックFCレディース。試合前から、両チームの応援は盛り上がっていた。

ラス・ボニータスは、ここまでリーグ4連覇を達成中。日本女子フットサル界を代表するクラブだ。このチームの中心選手で、昨シーズンのリーグ最優秀選手賞(MVP)に選出されたのが、背番号17・筏井りさ。

2016年のなでしこリーグ時代、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースから浦和レッズレディースに完全移籍で加入し、2シーズンにわたり、プレー。そのシーズンを最後に、サッカー選手から退いた。

その後、筏井はフットサルの道に進む。緻密さが求められるフットサルで、すぐに欠かせない選手になった。そして新しい世界で、彼女は日本代表の道もつかんだ。もともと技術の高い選手であり、納得の選出である。そこに朗報も舞いこんだ。

2025年に、第1回となるFIFAフットサル女子ワールドカップの開催が決まった。今年、その第1回の開催地がフィリピンに決定。今年8月12日で36歳を迎える彼女の、今、大きな目標になっている。
“フットサルの魅力を伝えたい”筏井はバルドラール浦安ラス・ボニータスにおいて、日頃から街に出向き、周知に努めている。今シーズンも日程が決まってから仲間と協力し、8月3日のホームゲームを盛り上げようと一生懸命に動いた。その思いに動かされた1387人の人々。筏井は、フットボールの繋がりに感謝する。

観客席には、かつての仲間である、三菱重工浦和レッズレディースの菅澤優衣香や池田咲紀子、栗島朱里、さらに帰国中だった吉良知夏など、懐かしい顔も揃っていた。この日は筏井だけではなく、浦安の対戦相手、立川に浦和レッズジュニアユースレディース出身の藤田実桜がいた。日本女子フットサル界は奥深いのだ。



試合は5対1で、浦安が勝利。勝ち点を13に伸ばし、首位を走るSWHレディース西宮を追う。筏井は「先制点をとると、ホームですし、流れができるだろうと思っていました。(第1ピリオドで)3点とれたのはすごく良かったと思います」と振り返った。

筏井は、先発のセット。大きく、2つのセットで交代を繰り返す。その特長を聞いた。「私のセットではシンプルに、私がピヴォという、前の、サッカーで言えば、FWとしてポストプレーみたいなプレーをやり、深さをとって、そこにおさまったところに対して、サイドのアラの2人が絡み、どう良い形を作っていくかとか、フィクソの子のアイソレーションから、ドリブルが上手なので、そういうところを強みにしています。2つ目のセットも、それぞれにキーマンがいて、みんな、器用な人が多いので、バランスをとりながらやっていくという形。1点目は、ピヴォもアラもできるという器用な選手が、良い形で点をとったので、すごく良かったと思います。浦安の選手は、それぞれに特長があります」。

サッカーで言えば、前半だけで3対0というのは圧勝ムードだが、筏井は「これがフットサルだと3対0って、まだひっくり返される可能性があって。私たちも2シーズン前とかに、3対0から5対4にされた試合もあったので、気持ちとしては安心できる状況ではなかったんです」と心境を振り返る。
「相手がパワープレーをしてきたので、辛抱強く守備をしました。本当は後半のピリオドでも追加点をとれていれば、もっと良い流れになったんですけど。1点とられましたが、パワープレー返しをしたので、あとはこちらの流れ、ホームの良さが出たかなと思います」と話した。

ホームの雰囲気を作り出せたことに感謝する筏井。

「今回、前売り券の状況を聞いていて、1000人いくかいかないか、みたいな話だったんです。去年はシーズン終盤に、私たちの優勝が決まり、セレモニーを行いますというインフォメーションもあった中で1500人の方に集まって頂いたんですが、今回は夏の試合。順位も、まだイマイチのところで、心配はしていたんですけど、1300人を超える方々が駆けつけてくれたのは、皆さんに気持ちが伝わったのかな?と思います」と嬉しそうに振り返った。

「自分たちで会場作りとか毎年やってきています」と話す通り、試合後は、ロビーでサポーターとの交流が始まった。写真撮影やサイン、身近に感じられる選手たちなのだろう。子供たちから大人まで、みんなが笑顔で、同じ時間を過ごしていた。

浦安は、まず上位リーグでファイナルシーズンに進み、5連覇にむけての戦いを継続したい。是非、お近くに日本女子フットサルリーグの試合がやってきたら注目してもらいたい。


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