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パリ五輪の切符、なでしこジャパン自力でつかむ〜池田太監督、選手たちの道は続く

(有賀久子)


パリ五輪の切符、なでしこジャパン自力でつかむ〜池田太監督、選手たちの道は続く

パリオリンピック2024女子サッカーアジア最終予選・朝鮮民主主義人民共和国女子代表との第2試合、舞台は国立競技場。浦和レッズOBの池田太監督率いる、なでしこジャパン(以下、日本)は、26分に三菱重工浦和レッズレディースの高橋はなが先制ゴールを奪うと、77分に藤野あおば(ベレーザ)のゴールが決まり、2対1で勝利。見事に自力でパリ五輪出場の切符をつかんだ。

紆余曲折の第1試合は中立会場が設けられ、サウジアラビア・ジッダで開催された。日本らしさを出せずにスコアレスドロー。これで第2試合の勝者が出場権を手にするという、実に分かりやすい条件のもと、国立競技場のピッチに立った。

池田太監督は3バックに戻し、右に高橋はなが、左にレッズレディースOG(以下、OG)の南萌華が、そして中央に主将で、OGの熊谷紗希が入った。サイドの高い位置には、右に清水梨紗、左にOGの北川ひかるが入り、攻撃を積極的に展開。全体的に、良い距離感でボールと人が動いた。1人1人が、自身の役割が整理されているように感じる。何回かゴールに迫る中、主導権を握る日本は、ともかく先制ゴールが欲しい。

試合が動いたのは、26分だ。

遠い位置で得たFK。北川が力強いボールをゴール前に入れる。熊谷が頭で競り、上野真実が繋ぎ、田中美南のヘディングシュートがクロスバーをたたくも、はね返りにつめていたのは、高橋はなだ。池田監督とは、FIFA Uー20女子ワールドカップ フランス2018での優勝時代からの長い付き合いだ。互いに強い信頼関係がある。高橋は、縦関係となる清水が高い位置を狙う背後のスペースをカバーしながらも、セットプレーという好機に役割を果たし、ゴールに絡んだ。
1対0、日本リードで臨んだ後半。当然ながら、北朝鮮がパワーをもって日本陣内でプレーを続ける。後半に迎えるチャンスは、ごくわずかだろう。交代策も勝敗の鍵を握る。最初にベンチが動いたのは、リードする日本。63分、上野に代わり、レッズレディースの清家貴子が送り出された。65分、右からのクロスに、GKの前、ニアサイドに鋭く飛びこんだのは清家だ。ファールになったが、こうした特長を生かしたいところ。

あまり長い時間、1対0のままで、時計の針を進めたくないのは、両チームが同じ気持ちだろう。66分、北朝鮮は3枚代え。

それでも、今日は1人1人の顔がしっかりと見えた。特長がここまで出れば、今の日本はワールドカップを通じて得た自信や、海外やWEリーグと各所属クラブでの豊富な経験が生きてくるはずだ。

迎えた77分に、北朝鮮が出した中途半端なボールコントロールを、日本がおさめ、OGの長野風花が、右の清水に。清水は深い位置でボールを受け、目の前のマークを外し、クロス。奥に清家がいたが、その前に藤野が飛びこんで頭で押し込み、貴重な追加点となる2点目を記録した。

81分にクリアしきったボールが相手にわたり、縦パスを入れられ、高橋が追いついていたが、相手が一歩早くボールに触り、ゴールネットを揺らされ、1点差とされるも、交代枠を使いながら、攻めながら耐えた日本は、2対1で試合終了の笛を聞く。大きなプレッシャーを抱えながら、見事になでしこジャパンは勝利で、切符をつかんだ。

こうして自力で五輪出場権を獲得するのは、銀メダルを獲得した2012年のロンドン五輪以来。アジア予選というシビアな戦いを経験した選手たちは、池田太監督と共に、次は、五輪のピッチに立つための競争をスタートさせる。国内組の選手たちは、毎日のようにWEリーグの話題を口にしているそうだ。

三菱重工浦和レッズレディースは、3月3日(日)正午から、ホームの浦和駒場スタジアムに、INAC神戸レオネッサを迎えてのリーグ第8節に挑む。同チームには、GK山下杏也加、田中美南、北川ひかるが所属する。 トップチームは、同日の16時キックオフで、ホーム埼玉スタジアム2〇〇2で東京ヴェルディ戦を迎える。時間とアクセスなど許す限り、どうかダブルヘッダーでチームの後押しをお願いしたい。

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