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浦和レッズレディースニュース|「サッカーが何より好き」と新加入MF伊藤美紀。小さな巨人が攻撃のスパイスに|レッズプレス!!

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「サッカーが何より好き」と新加入MF伊藤美紀。小さな巨人が攻撃のスパイスに

(佐藤亮太)

リーグ連覇、そして3タイトル総取りにむけ、始動した。

三菱重工浦和レッズレディースはレッズランドで「2023-24シーズン開幕前会見」を開いた。

2部構成となった今回の会見。

1部では2年目となる楠瀬直木監督、そしてINAC神戸から加入のMF伊藤美紀が、2部では楠瀬監督と今季も主将を務める柴田華絵がそれぞれ出席した。

「昨シーズン優勝したチームでプレーできるのは嬉しい」これが伊藤美紀の第一声。

名門・常盤木学園卒業後、8年間在籍したINAC神戸ではボランチとして活躍。
テクニックはもちろん走力もじゅうぶん。
身長150センチと女子選手のなかでも小柄な体型に負けず、実力を発揮した。

今回の伊藤の加入はチームにとって念願だった。

楠瀬監督は獲得理由について「国内から獲得するとするなら伊藤選手のほか、あとひとりふたりくらいかなと。(印象的なのは)試合中、ニコニコして楽しそうにやっていること。こうした選手はいいなと思った。うまい選手は多いが楽しそうにプレーしている。うちに来てくれたら、チームに刺激になり、自身も大きくなる。大きな力となりえ、大きな刺激にもなる。ことしもさらにチームに大きくするために来ていただいた」とサッカーへの姿勢を含めての加入となった。

さらに楠瀬監督は「想像している点の取り方にまだ達していない部分がある。そのピースとして以前から、興味をもっていた。新たな形ができてくると思うし、出していきたい。点の取り方が増えることを期待している。競争が激しくなるので、ポジションを勝ち取ってもらいつつ、こちらも共存できるようにマネージメントしていきたい」と攻撃の幅を広げるための補強であることがわかる。

今回の会見で印象に残るは伊藤の「サッカーがなにより好き」という言葉。
この源泉は生まれ育った青森にあった。
雪の多い青森にあって、スポーツは室内競技がさかん。
伊藤自身、はじめはバレーボールをやろうと思っていたそうだが、小学2年のとき、サッカーをやっていた兄の練習についていった際、練習を見ているあいだボールで遊んでいるうちに「どんどんできるようになって行く感覚が楽しかった」のがキッカケ。

「(青森では)サッカーを楽しむことを教えてもらった」と話す伊藤は「楽しむということはただ笑っているのではなく、相手の逆を取ったり、みんなで連係していいプレーをしたときや、みんなで守って、みんなで攻めて、チーム一丸となって戦って味わえる楽しさ。その楽しさがベースになっている。どんどん追求しながらプレーしてきた」とサッカー観が伝わってくる。

楠瀬監督は起用ポジションについて、思案中のようだが、スルーパス、クロス、ペナルティエリア内での崩しのプレーを求めている。

「連覇にむけ、自分も貢献したい気持ちが強く、責任も感じている」

小さな巨人・伊藤美紀が3冠獲りにむけ、さらなるスパイスとなる。

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