FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023に本大会にむけ、国内合宿中のなでしこジャパンは5日、なでしこリーグ1部 オルカ鴨川FCと45分×3本のトレーニングマッチを行った。
試合はなでしこジャパンの一方的な展開となった。
ゴールラッシュの口火は1本目、19分、猶本光のスルーパスを受けた田中美南(I神戸)がゴール。その田中は22分、右サイドからクロスを押し込み2点目。
さらに32分、コーナーキックの流れから最後は熊谷紗希(ASローマ)が頭で押し込み、3点目。
2本目は0‐0で終了。
そして3本目に入り、5分、林穂乃花(ウェストハム)がPKを決め、4点目。
23分、千葉玲海菜(千葉L)が、26分、コーナーキックからトレーニングパートナーとして帯同する松窪真心(仙台)が押し込み6点目。33分、植木理子が豪快にダイビングヘッドを決め、試合を締めた。
本大会を想定し、PK戦も実施。5‐4、5‐4、6‐5でいずれも勝利をおさめた。
なお、なでしこジャパンは今月14日に仙台でパナマ女子代表とワールドカップ前最後のテストマッチをおこなう。
1本目、5分、田中のゴールをアシストした猶本光。
相手選手に囲まれながらもドリブルとクイックネスでかわしながらのスルーパスが得点のお膳立てとなった。
きのうの試合は3‐4‐2‐1の布陣。猶本はツーシャドーの左トップ下で起用。本人は代表ではボランチあるいはサイドでの起用を予想していたが、チーム同様のポジションに。ただ1枚と2枚では多少、勝手は違うだが、未知の可能性を秘めているようだ。
「もっと合わせていけそうな感覚はあった。もう少しまだ時間があるので練習から合わせたい。この布陣は代表でしかやったことがないので普段のトップ下とはちょっと役割が違う。微調整というか、このときにターンするとか、タイミングなどあやせたら、より良くなる」と猶本。
また「ゴールのチャンスがあった」と振り返るように約60分間の出場時間で3本のシュートを放ち、セットプレーでキッカーを託された。
「いま充実しています」言葉通りのプレーを見せた。
※出場した三菱重工浦和レッズレディース4選手の採点
【猶本光:6.5】
ワントップツーシャドーの左トップ下で起用。先制点をアシスト。シュート3本。調子の良さがうかがわせる出場60分間だった。
【高橋はな:6.0】
2本目途中からセンターバックで出場。熊谷・南・高橋とレッズレディースファンなら胸の熱くなる3バックを一時形成。
守備だけでなく、最終ラインからのロングフィードで攻撃の起点になった。
【清家貴子:6.0】
2本目25分あたりから出場。左サイドで起用。同31分、特長である突破からゴール前にマイナスのクロスから植木のシュートを演出。右からも進入しシュートを放った。
【石川璃音:6.0】
清家と同じく2本目25分あたりから出場。センターバックで起用。安定した守備を見せるとともにチャレンジングなロングパスをみせたが、もう少し精度をあげたい。
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