来月8月から開催されるFIFA U-20女子W杯コスタリカ2022に出場するU‐20日本女子代表メンバー21人が発表され、三菱重工浦和レッズレディースからGK福田史織、DF石川璃音、FW島田芽依の3選手が選出された。
日本サッカー協会で発表会見が行われ、なでしこジャパンを兼務する池田太監督、佐々木則夫JFA女子委員長が登壇した。
ボールを、ゴールを、勝利を奪い自ら仕掛けるサッカー。これがU-20女子日本代表のコンセプトだ。
異例となる3カ月連続の合宿を経て、大学を含めた12チームから選ばれし21人が発表された。
今大会にむけた選考理由について、池田監督はこう語る。
「自分のプレーを100%出せ、仲間の力、仲間の良さを引き出せる選手でチーム作りを考えた」と語った。
またチームの特徴として「トライすることへの反応の速さ。(指示や修正に対して)ピッチですぐに表現できる速さがある。大会中、短い期間で相手の情報を処理して、ピッチで表現するうえではストロング」と理解力の高さを挙げたことから、技術だけでなく、サッカーIQ、コミュニケーション能力の高さが求められていることがわかる。
この大会は2年に1度で開催されるが、前回2020年はコロナウイルスの世界的蔓延により中止。
日本は前々回2018大会の優勝国として連覇を狙うが、グループDはオランダ、ガーナ、アメリカと強豪ぞろいとなった。
対戦国の印象について池田監督は「オランダはシニア(女子代表チーム)と同じくポジショナルプレーを行うチーム」、「ガーナは個人の能力が高く、スピードがあり、ゴールへの本質的なものが感じられるチーム」、「アメリカは言わずと知れた女子サッカー大国。スピードを持った選手がおり、国のプライドを背負って戦うチーム」とそれぞれ特性を語った。
ただでさえマークされる日本だが、かなりのハンデがある。
コロナウイルス蔓延により、海外遠征ができず、地続きのヨーロッパにくらべ、国際試合など組むことがかなわず、準備不足は否めない。
その点を踏まえ、佐々木JFA女子委員長は「日本がハンデを追うなかでどのように戦うか、池田監督の手腕に尽きる。国際試合をなかなか経験できないなか、初戦のオランダ代表がキーになる。勝利を期待したい」と語った。
連覇にむけ、池田監督は「新たなチャレンジであり楽しみな戦い。選手たちも世界一を取ると言ってくれた。そうした目標を掲げた選手と一緒に戦っていきたい」と抱負を述べれば、「トップにつなげて、未来につなげたい」と佐々木JFA女子委員長。
U20女子W杯コスタリカ大会、8月11日オランダ戦・14日ガーナ戦・17日アメリカ戦が予定されている。
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