国際親善試合・セルビア女子代表戦で5−0の圧勝を成し遂げた日本女子代表・なでしこジャパン。
次のフィンランド女子代表戦にむけ、開かれたオンライン会見にはセルビア女子代表に先発フル出場し完封勝利に貢献したDF南萌華が登場した。
「守るときの距離感が良かった」と無失点の要因を語った南。
なでしこジャパンではより前から圧力がかけられるよう、ボランチが前に出たときセンターバックが一緒についていく守備を実践中とのこと。
このやり方がセルビア女子代表戦では功を奏した。
その一方で「もう少し相手を揺さぶるような守備をしたい」とフィンランド女子代表戦での課題を語るとともに「ヨーロッパの選手とマッチアップできる良い経験になる」「個が強いので、まずは1対1で負けないこと。そして相手からボールを取り切るシーンを多くしたい」と抱負を語った。
その南、詳細はまだ発表されていないが、三菱重工浦和レッズレディースから海外挑戦のリリースがあった。
なでしこジャパンに招集され、海外でプレーをする選手を間近にしたことで、気持ちが芽生えてきたという南。
「決してWEリーグのレベルが低いわけではない」と前置きしつつ「強さや速さのある選手のなかプレーすることで慣れていくことで成長につながる。(身に着けた)強さとスピードは日本の力になる」と海外挑戦の理由を語った。
ただ三菱重工浦和レッズレディースを見る者にとって、南の挑戦は頼もしくもあり、寂しさもある。そして、不在による影響が気がかりだ。
昨季を踏まえれば、DF高橋はなを軸にDF長嶋玲奈、リハビリ中の長船加奈が復帰すれば計算ができそうだ。あるいは他クラブからの補強という線もあるが今後どうなるのか?
南によれば、背番号3については誰かに託したわけでもなく「監督が決めることなので」と預かり知らぬところのようだが、その番号への思いは強い。
「高畑志帆さんから3番を受け継いだ。自分が志帆さんらしい3番だったかはわからない。でも浦和レッズレディースの3番は特別な番号。DFの要としてつけてほしいし若い選手にもつけてほしい」と語った。
来季、3番はどの選手が受け継ぐのか。新しい3番の歴史が始まろうとしている。
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