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浦和レッズレディースニュース|WEリーグプレシーズンマッチ開幕直前公開練習。たゆまぬ継続と2つの課題|レッズプレス!!

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WEリーグプレシーズンマッチ開幕直前公開練習。たゆまぬ継続と2つの課題





(佐藤亮太)

24日に開幕する2021WEリーグプレシーズンマッチを前に、三菱重工浦和レッズレディースは全体練習を実施。メディア公開となった。

プレシーズンまであと2日。独特の緊張感があると思いきや、北北西4メートルの風が吹く中、ときおり聞こえる笑い声に雰囲気の良さを感じた。また、これまで夕方が大半だったトレーニングが午前中になったことはプロ化の表れでもある。

約1時間半の練習はサーキットメニューにはじまり、4対4+フリーマンのパスゲームを経てフルコートでの紅白戦が行われた。

紅白戦のメンバーを見る限り、ビブス組は昨季多くの試合に出た選手で編成。布陣は昨季同様[4−2−3−1]となった。

その中には昨季リーグ最終節、負傷のため前半のみのプレーとなった柴田華絵の姿があった。森栄次総監督をして「2人ぶんの動きをする選手。なぜ代表に選ばれないのか分からない」と高く評価される柴田の復帰は心強い。また昨季、皇后杯決勝で左ひざ前十字じん帯損傷を負った清家貴子のポジション、右SBには長嶋玲奈がビブス組で起用され、その後も数人選手を入れ替えながら、ゲームは進んだ。

今季はどんなチームになるか。練習の様子、そして全体練習後のオンライン会見での選手や楠瀬直木監督の言葉から浮かぶのは継続の二文字。つまり、フィールドプレーヤーがポジションに関係なく動き回りながら、相互補完するパスサッカーの継続だ。

ただ、漫然と踏襲しては停滞の一途をたどる。当然、課題はある。

まず1つが得点力の向上。楠瀬監督は「昨季良い形からの得点はあったが、もっと点が欲しかったので得点力をアップさせたい。またカウンターからの失点もあったので得失点差をつけたい」と守備への注文も忘れていない。

そしてもう1つがチームの底上げ。会見で質問があったが、昨季を振り返ると常時起用されるのはスタメン+3人ほどで結果的に固定化を招いた。

さらにコロナウイルス感染拡大防止のため、カップ戦が中止。監督としては若手や出場機会の少ない選手を試したくても試せない、また選手にとってはまったく試合に出られないシーズンとなった。

レギュラー組と控え組・若手組との差をいかにつめるかが今季のテーマだ。

「若手選手をフィットさせながら、チームの新たな武器としたい」、「出場時間を増やすことで鍛え上げ、レベルをあげていきたい」、「今年はチーム全体の力を上げていくことに着手している」とした楠瀬監督から危機感が伝わった。

そうした意味では開幕のプレシーズンマッチは恰好の大会と言える。

練習前、クラブスタッフから配られた冊子にはこんな言葉があった。

「土曜日にはJリーグ、日曜日はWEリーグ」。手渡した際、スタッフがつけ加えたのが「そしてライバルはトップチーム」と。三菱重工浦和レッズレディースは今年も楽しいもの見せてくれそうだ。

《菅澤優衣香》
(チーム合宿の内容は)昨年に引き続き、森総監督が求めていた前線からの守備。全体のバランス。FW、中盤、ディフェンスラインの高さなどを修正した。昨年と大きく変えたことはなく、積み上げを行った。(Wプレシーズンを前に)チームが始動して現時点でどれだけでき上がっているのか確認するとともに、結果にこだわっていきたい。

WEリーグは初めての試みなので、選手も運営する側も多少の不安はあるが楽しみながらやりたい。小さい女の子たちが将来、WEリーガーになりたいと思ってくれるようなリーグになりたい。プレーを含め情報発信をしたい。

(開幕にあたり楽しみなのは)広島や大宮といった新しいチームや、移籍などでさまざまなチームが入れ替わる中、どのようなサッカーをするか楽しみ。

(東京五輪でなでしこジャパンはカナダ・イングランド・チリと同じ組になったが)対戦したことのあるカナダやイングランドは強いのは分かっているので、ここがカギになる。チリはかなり前に対戦しているのでどういったプレーなのか分からないが、一戦一戦戦いたい。できればグループステージを1位で突破したいが、そう簡単にいく相手ではない。最低でも2位で通過したい。チームとしては1位通過を狙いたい。



《池田咲紀子》
(いまのチームの状況)チームは笑顔があって雰囲気は良かった。代表から帰ってきて自分のコンディションは良いが、チームの合宿には参加できなかったので不安だが、楽しみながら毎日トレーニングできている。

(総監督・監督体制になりましたが)昨年から継続と上積みをしているので、特段大きな変化はない。

(プレシーズンマッチが始まりますが)わたし自身というよりチームとして一試合一試合確実に勝っていくか、チーム内での自分の役割がある。昨年は1ケタ失点を目指したが、プレシーズンマッチだが最少失点にするのが自分の役割。リーグ優勝しているだけにかなり研究されると思うので、こちらが迎え撃つよりチャレンジャーとして試合に臨みたい。

(東京五輪の組み合わせについて)簡単ではないなと感じた。メンバー入りを目指す中、チームの活動あっての代表なのでプレシーズンマッチからしっかりプレーしたい。

(WEリーグについて)小さいときに思っていたサッカー選手になりたいということを、いまの女の子がなりたいと思ってくれるようなプレーをしたいし、リーグを盛り上げたい。またWEリーグが世界から注目され、日本でプレーしたいと思われるようになりたい。WEリーグが世界のトップリーグになれるように、そのはじまりにいることを光栄に思う。

(いまのチームは)全員がゴールに向かい、全員で守る攻守一体サッカー。みんなが全力で協力してプレーしているところが見どころ。感じるのは試合中、ネガティブな声ではなくポジティブな声がかかる。勝ちに向かいながら楽しみながらプレーしているのが良さ。そうした雰囲気を感じてほしい。
















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