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インタビュー

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「一番良いチームと言われたい」と浦和レッズレディース・石原孝尚監督。打倒ベレーザ、INACへの課題

おととい12月21日(木)大阪で行われた皇后杯準決勝で浦和レッズレディースは日テレ・ベレーザと対戦し2−1で敗れた。
きのう大阪から戻ったチームはきょう午前に開かれた解団式を終え、2017年シーズンのすべての日程を終了した。

石原孝尚監督1年目となった今年。リーグは日テレ・ベレーザ、INAC神戸に続く3位。カップ戦では準優勝。皇后杯ではベスト4まで勝ち上がった。

そこには千葉から加入し、今季リーグで得点ランク2位となる9ゴールを挙げたFW菅澤優衣香。そして途中加入したFW安藤梢の存在とともに、チームをまとめあげた石原監督の手腕が光った。

今シーズンをどう振り返り、来シーズン、どんな戦いを見せたいか。レッズプレス!!が石原孝尚監督を直撃した。

RP:しっかりとしたベースを作った今シーズンとなりました。石原監督としても手ごたえのあった年だったと思いますが?
石原監督:手応えはあった。ゴール(終着点)に辿りつく成長を見せていた。2016年の形から変化したなか、選手たちはしっかり戦ってくれた。最後は優勝できるだけの力はあった。
たしかに足りない部分はある。ただ、それはベレーザがすべてそろっているかと言えば、必ずしもそうではない。
先日の皇后杯準決勝では、お互いの良さを出しながら、(2点ビハンドから試合の流れを)持っていける力はあっただけに敗戦は残念だった。ただ、そこまで持っていけるようになったことを考えれば、今年は間違いなく、われわれ浦和レッズレディースはなでしこリーグ1部の10チーム中、一番、成長した自信はある。最後、形にはならなかったが、手応えや自信もある。

RP:
具体的に足りない部分は?
石原監督:足りない部分というか……まだまだな部分。これからもっと成長できる部分でいえば、攻撃面で相手が分かっていても、こちらが得点を取る。時間はかかるが、そういったことではまだまだ伸ばせる。

RP:
守備ではだいぶ粘りが出てきました。
石原監督:その点は強くなった。日ごろのトレーニングで選手の身体が強くなった部分が大きく、簡単に選手は倒れなくなった。

RP:
今季の成績を見ながら、来季を考えますと、日テレ・ベレーザとINAC神戸をいかに倒すか。来年はここに集約されそうですが。
石原監督:われわれが目指すべきものは優勝。そのためにはベレーザ、INACを超える、あるいは、倒さなければならない。
そのことを踏まえて、自分たちの目指すサッカーをするうえで、攻守においての質を高めながら、最終的に上にいきたい。
(皇后杯準決勝では)ベレーザは勝負にこだわっていた。当然、こちらも勝負にこだわるが、自分たちの目指すサッカーを捨てずに戦いたい。
特に攻撃面でベレーザを上回るには攻撃の質を上げ、崩しの部分で、狙って点を取ることが課題。
まだまだな部分はあるが、攻撃の作りの部分、ビルドアップの部分で80%までは近づいている。
あと残り20%の要素がそろえば、得点は決まり出す。やはりベレーザやINACにはごまかして勝ちたくない。レッズのほうが強いと言われたい。

RP:
つまり、勝つにしても堅守速攻など対策を練ってではなく、あくまでレッズのスタイルで勝ちたいということですか?
石原監督:そうですね。勝たないと評価されない。そこが監督としての弱さかもしれない。ただ、リーグのなかでレッズが一番良いチームと言われたい。選手たちが評価されて、一番良いチームになりたい。

※なお、浦和レッズレディースの始動は来年1月下旬ごろを予定している。(佐藤亮太)
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