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インタビュー

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猶本光インタビュー

「LADIESインタビュー」は、浦和レッズレディースの選手や監督、スタッフ、関係者などへのインタビューを掲載するコーナーです。今回は、有賀久子記者による猶本光選手へのインタビューを掲載します。

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RP:5月のAFCアジアカップから帰国後、すぐにプレナスなでしこリーグのレギュラーシリーズが再開されました。首位で迎えた再開試合から2勝1分けの成績です。ここまでの3試合を戦った感想から聞かせていただけますか?

猶本:私たちは、まだ、「自分たちのサッカーはこれだ」と確立できているわけではなく、成長の途中にいると思うんです。実際に首位にいて、前線の(後藤)三知さんのところに厳しくマークが来るなど、相手が私たちの試合を見て対策してきているなと感じることもありますが、自分たちの方に「もっとできることがある」と思っています。


RP:ボランチとしてプレーする猶本光選手自身にも、まだ、できることがあると?

猶本:もちろん、そうです。中盤が前線の選手の動きをフォローするなど関わり方を密にするためには、ボールをしっかりと動かさなければ、と考えます。そうしないと、守備から攻撃に行く時間がうまらないと言うか。そういう意味でも、もっと相手を横に揺さぶれるんじゃないかと、今、選手同士でも話し合っているところですね。

RP:中断前の期間の収穫は守備の部分でしょうか?

猶本:連動した前からの守備ですね。そう思います。ただ、ここからは守備から攻撃の部分も大事で、前からの守備というのも、ボールをつないでくる相手にはハマるのですが、ロングボールをディフェンスの裏に1本出された時の対応は考えなくては。ディフェンスの裏にボールが出て、私たちが奪って、そこからどのように攻撃につなげるかは確認しなくてはいけないです。

RP:周囲は「浦和が首位だ」と盛り上がっていますが、選手たちの中では「もっと、こうしなければ」という思いの方が強いようですね。

猶本:はい。あまり首位に立っているというのは考えていないと言うか……。毎試合、改善しながらなので。

RP:さて、6月22日(日)には熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で伊賀フットボールくノ一戦が行われますが、吉田靖監督は、(伊賀戦は)前回以上に難しい試合になるだろうと話していました。猶本選手は伊賀に対して、どのようなイメージを持っていますか?

猶本:1つは、しっかりと組織として戦ってくるところです。もう1つは、球際の強さのところが印象に残っています。でも、浦和はそういう相手に対しても、しっかりと戦えるチームだと思っているので大丈夫です。

RP:頼もしいですね。今、自分のプレーも迷いなく表現できていますか?

猶本:多少、明確にはなってきたと思います。でも、ジェフ千葉戦に関しては、チームとしてもボールをしっかりと動かせていなかったです。私自身も前との関わりのタイミングがつかみにくかったですね。そうなった時に、どういう風にボールに関わっていくかという点を、試合の中で修正しなければならないですが、そういう点がまだまだだと思います。その次の仙台戦は、チームとしても個人としても改善できたと思いますが。

RP:自身の感触として「おや、うまく行っていないぞ」という時、猶本選手は、どんな風に解決策を見つけるのですか? 例えば、練習でコーチやチームメイトと対話して解決にむかうのか? それとも自分でVTRをチェックするなどして消化していくのか。どちらが多いでしょうか?

猶本:自分でVTRを見て考えることもしますが、やっぱりサッカーはチームプレーなので、こういう場面では「こうして欲しい」とか、反対に自分は「どうしたら良い?」ということを、チームメイトと常にコミュニケーションを図るように意識しています。監督やコーチからも考えを聞いていますし。個人的に今季、試合に絡むようになって、そういう話をする機会が多くなったと思いますね。

RP:チームはまだ成長の途中だと冒頭で猶本選手は話していましたが、昨季との大きな違いを、前節の仙台戦で見ることができたような気がしています。あの試合、チームは今季初めて先制点を奪われました。スタンドから取材をしていて、失点後のチームはどうなるかと思っていたのですが、すぐに気持ちを切り替えて同点にしましたね。

猶本:ギリギリで追いつけたこと、勝点1を取れたということは、あの試合の中では良かった……。いや、良かったというより、最低限のことができたと思います。最後まで試合を諦めずに結果に結び付けられたことは成長ではないでしょうか。

まだまだ成長の途中と話す猶本

RP:猶本選手自身の話になりますが、INAC戦での2ゴールで幕を開けた今季。記者からよく「変わりましたね」と言われる度、その言葉を打ち消すように「ずっとやっていることは変わらないですよ。継続してきたことです」と言っていましたね。昨季の1年間は、猶本選手を強くしたのかなと感じました。

猶本:去年の試合に出られなかった日々のことも、今につながっていると考えています。去年、試合に出ていないからと言って、練習の手を抜いていたら、今の自分はここにいないと思うんです。ただ、皆さんの目で一番見ていただけるのは試合に出ている時ですからね。練習の部分も見ていただきたいなとは思いました(笑)。

RP:これから本格的な夏がやって来ます。食事面で気をつけることはありますか?

猶本:最近、試合の最後の方で脚がつりそうになっています。今までは90分間、元気に走れていたのですが。そこはトレーナーの方と相談して、いろいろと対策しようと思っています。

RP:レギュラーシリーズも2クール目です。個人的な目標の数字はありますか?

猶本:得点を取ることは目標にしていますが、それを数字にしてしまうと変に意識してしまうので、常に得点に絡むんだということを意識するようにしています。

RP:試合後に出てくるシュート数などの数値は気にしないタイプですか?

猶本:あまり気にしないですね。自分のプレーは、自分の感覚で確かめていますね。シュートも、もちろん、打てる場面で打つということは今季、試合で心掛けていることですが、それよりも周りの選手から良いアクションがあった時、それを見逃さずにパスを出せるようにと思っています。“自分が、自分が”で得点するというよりも、チームの得点を演出できるようにしたいんです。でも、3試合目から自分自身、得点できていないので、もっとゴール前に顔を出していきたいと思います。

RP:最後にサポーターの皆さんに向けてメッセージをお願いします。

猶本:首位で折り返せたことは良かったと思いますが、結果ばかりを気にしても焦ってしまうばかりなので、1試合1試合勝つことに集中して、その後に結果がついてくれば良いかなと思っています。しっかりと勝点3を得られるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
(インタビュアー/有賀久子)
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