多角的な視点で浦和レッズレディースに迫る「LADIESコラム」。
南萌華の後継者なるか? 石川璃音
きょう22日から開幕した、2022−23Yogibo WEリーグ。
三菱重工浦和レッズレディース(以下)はあす23日、埼玉スタジアムでAC長野パルセイロレディースとの開幕戦を迎える。
今季、リーグ優勝を目指す浦和の注目選手、最後の3人目はDF石川璃音だ。
石川といえば、8月、コスタリカで開催されたU-20女子ワールドカップで活躍したセンターバック。
リーグカップ第6節のEL埼玉戦では初先発初フル出場初ゴールの初モノづくし。続くカップ戦決勝で先発フル出場を果たした。長身を生かした空中戦、スピードいかした守備、最後尾からのフィードが特長の選手だ。
先日20日に行われた公開練習、ゲーム形式のメニューでは高橋はなとセンターバックを組んでおり、リーグ開幕戦での出場が見込まれる。
喫緊の懸案である南萌華(海外移籍)の後継者探しにおいて、石川は有力候補のひとり。ことし、石川を軸に見ることで本人の成長、そしてチームの今後が見えてくるはずだ。
リーグ優勝と同時に緩やかかつ確実な世代交代と選手層を厚さが迫られる今季。
開幕戦と最終節のスタメンを見比べたうえで、どれだけのメンバーが新たに食い込むのか。
楠瀬直木監督はこう話す。
「(メンバーが新たにレギュラー入りすることは)理想ではある。でもそれは優勝争いをしての話。競争のなかで出てきてほしいし、出てこなければならない。長くレギュラーを張る選手に割って、若い選手がピッチに立つことが大事。監督としてピッチに立たせることはできる。しかし、それはみんなの合意のもとで立つ選手でなければならない」
チームメイトに認められたうえでの、納得させるプレーを試合、そして練習で見せることがその第一歩。
若手の、そして出場機会が少なった選手たちの頑張りが今季のカギとなりそうだ。
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