多角的な視点で浦和レッズレディースに迫る「LADIESコラム」。
遠藤優、「切り札」から右SBが定位置に
きょう22日から開幕した、2022−23Yogibo WEリーグ。
三菱重工浦和レッズレディース(以下)はあす23日、埼玉スタジアムでAC長野パルセイロレディースとの開幕戦を迎える。
今季、リーグ優勝を目指す浦和の3人の注目選手を挙げたい。
一人目は、遠藤優。
昨季リーグ戦19試合に出場。いずれも途中出場だった。
試合の流れを変える、いわば切り札的存在だったが、今季は違うようだ。
WEリーグカップ戦5試合で全試合に出場し、4試合に先発。うち2試合でフル出場した。
ポジションはこれまで多く起用された右サイドのMFから右サイドバックへコンバートされている。
J3岐阜所属の宇賀神友弥が「ゴリゴリ系」と評したように、遠藤の特長は速さと力強さを持ち合わせたドリブルだ。
その特長をさらに生かすためのコンバートとみられる。
昨季、右SBのポジションだった清家貴子を右サイド、ウィングあるいは2トップの一角に置くことにより、ドリブラーが縦に並ぶ。さらなる攻撃力を図る狙いだ。
遠藤は以前のインタビューで、「余計なことを考えず、まずは前に仕掛ける」そして「みんなの分まで頑張る」と迷いのないプレーを志向していたが、右サイドバックとなれば、DF。そうはいかない。
ただここまで見る限り、守備面では強いフィジカルと周囲との連係で相手を抑えるなど、まずまずなプレーを見せている。
ここまで高いスペックがありながら、なぜかベンチスタートが多かった遠藤。今季はブレイク間違いなしのシーズン。なでしこジャパン招集もじゅうぶんあり得る。
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