(有賀久子)

3月は、あと1試合。良いリズムを続けていきたい〜楠瀬直木監督

《楠瀬直木監督》

(連戦で)両チーム、本当に疲れている中で、ウチの子たちも頑張ってやってくれた。前半は、それでもちょっと慎重になりすぎたのかな。せっかく風上だったので、もっと思いきっても良かったのかなと思ったが、選手は、疲れも計算したのかな。

やってみて、やはりディフェンスが、新潟さんはしっかりしているので、なかなか背後をとらせてくれなかった。前半、また清家(貴子)が点をとってくれたおかげで、ちょっと安心しちゃった部分もあるが、島田も頑張っていたが、後半、菅澤(優衣香)が、見事に決めてくれたり、前で仕事をしてくれたりということもあって、チームとして良かった。きょうは、本当に疲れている中、選手は頑張ってくれたなと思っている。また、角田(楓佳)が、いつもとは違うトップ下でやってもらったが、そこですごく良い仕事をしてくれたと思っている。3月は、あと1試合。良いリズムを続けていきたい。

Q:前半は、相手の守備網にかかってペースを握れないところがあったが、途中からスピーディーにパスがまわるようになり、そこから得点も生まれた。そのあたりは、チームとして用意してきたものが出せるようになったのか、何か働きかけがあったのか。
A:やはり、自分たちのサッカーをする、というところで。リズム良く動いて、リズムが良くなれば、3人目、4人目って出てこられるんでね。それを毎回言っているのだが、点を急ぐのではなく、まずは自分たちの形を作って、みんなが関わりを持てるようになって、その上で勝てれば一番良いし、それを捨てて、ちょっと得点に走ってしまうと、良いリズムで攻撃すれば、守備も準備ができるので、そこはちゃんと守っていこうということは言っている。今日もみんな、慎重ではありながら、そういうことは守ってくれたなと思っている。

Q:今日は、平日のデーゲームにもかかわらず、普段と変わらないほどの人数が来場した。ファン・サポーターにむけて。
A:本当にありがたい話で。最初に情報で『新潟さんは100人くらい来るぞ』って言っていて。いつもバスが入ってくると、みんなが出迎えてくれているのだが、誰もいなくて、新潟さんのサポーターがちょっと手を振ってくれたぐらいで、ちょっと心細かったんだが、ふたを開けてみたら、こんなに大勢来て頂いたので、本当に、その力が選手たちのサポートの力になるので、本当にありがたい。

Q:ダブルボランチ(柴田・栗島)はフル稼働となっているが、1点目の起点を含めて、きょうの評価は?
A:ダブルボランチに関しては、そこはちょっと肝になるところ。僕の評価というか、決断するのに基準が厳しいのだが、栗島が最近出ているけれど、前ちょっと、角田が出ていたり、去年だったら塩越が出ていたり。そこでゲームの中心になるところ。栗島も、復帰に時間がかかったが、出たところで、栗島らしい、常に背後を狙うし、バランスを良くとってくれているので、角田が代表から帰ってきたが、やはり今、その評価が良いというか、バランスが非常に良いので、なかなか入る余地がないのかな。でも、攻守において、しっかりとウチの基準を示していかなきゃいけないので、何かあれば、そのあとに控えている子たちがいるので、厳しいポジションだと思う。最近、ここ3試合ぐらいに関しては、非常に良い評価というか、よくやってくれているなと思う。

Q:左サイドの攻撃が良い場面があり、伊藤美紀選手がうまく絡んでいた。評価をお願いします。
A:右は、遠藤と清家のところが目立って、なかなか、そこ(左)を見てくれている人がいないのだが、あそこはあそこで、水谷と伊藤と、というところで、また面白いことをやっている。そこを見て下さるのは本当に嬉しいな、と。結構、あそこからビッグチャンスできてくるので、そこをみんなが分かっていて、3人目というのが飛び出していける。後半ちょっと、そこの飛び出しが少なくなっちゃったかなというところもあるが、左右、味を出してくれたんでね、また、それを磨いていきたいなと思っている。

Q:チーム全体の選手の働きについて、どう感じているか
A:連戦で大変って、多少、疲れはあるんですけども、選手たちは練習より(試合のほうが)楽しいって言っているので、あんまり練習がつまらないのかな?と思っている。そういう言葉が出るぐらい、前向きになってくれている。そして、もっと評価できるのは、やっぱり、なかなか試合に出られていない子たちが、きょうの朝も非常に良いモチベーションで楽しんでやってくれているし、声かけもしてくれている。チーム力というのがかなり上がってきているなと、思う。そういう選手たちに恵まれて、非常にやりやすいので、コンディションを注意して続けていければ。

Q:角田選手のトップ下起用の狙いは
A:きょう、試合が始まる前、ダブルボランチのポジションが、いつもより2、3メートル前でやってくれと言っていた。結構、前で止めていきたい。あまり引きたくないということで。だんだんだんだん、ちょっと後半、向こうも力を増してきて、ちょっと下がってきたように見えてしまったので、どうしても塩越のところが、疲れもあるのか、そこのボール奪取ができないと。角田は、ボール奪取能力が非常に高い子なので、そこに角田に、ボール奪取して攻撃の起点になってくれ、と。見事、ファーストプレーからボール奪取してくれたので、非常にありがたいプレーだったなと思っている。彼女は、もちろん、ボランチで、という風には思っているが、今、いろいろなところで経験してもらって、ウチは流動的に、いろいろなことをする、いろいろなところに顔を出すので、楓佳はそういうところは感じとれる子なので、いろいろなところで使っても、あの子らしいプレーが出てくれればと思って、いつも自分らしくやってくれれば良いと思って送り出している。

Q:最終ラインの長嶋。評価は
A:浦和レッズで出るということは、そう簡単なことではないので、彼女はフィードも良いですし、スピードもあるし、良い選手なのだが、今まで試合の中で1回、2回、ちょっとミスというか、そこを起点にピンチになったとか、ちょっとしたことなんですけども、あれ?というところだったり、ファールして欲しくないところでファールだったり、というのがあった。でも、出していかないと、そういうところは直っていかないと思って。で、結構、今回は最初から、シーズン最初から出していって、だんだんだんだん、本当に力をつけてきている、自信をつけてきてくれた。で、また、高橋はなが戻ってきて、今まではすぐ高橋はなに代わっていたが、今回、いけるんじゃないかと思って、ここ最近、高橋はなを差し置いてという言い方はおかしいが、そういうのもまた自信になったと思う。またそういう、いつ何時また、後藤も非常に良い選手なので、そういうのが入ってきたので、そういう緊張感と自覚というというのがついてきたのかな。

Q:新潟と敗れて、そのことを特に意識したか
A:新潟の橋川和晃監督は仲が良い監督だし、新潟の監督をやる時にも相談を受けて、是非やった方が良いということで、僕も(就任を)勧めた1人なのだが、そこに負けてしまったというのは非常に悔しい思いもあった。負けることはあるが、あの時はゼロで負けてしまったので、やはり、それは取り返せねばならんな、という。あまり、それを口に出すと、みんなも選手もどこかにそういう思いがあるのだろうけれど、こちらが出しすぎると、変に力んでもいけないなと思っていた。僕の中では借りを返さないと、次に進めないというのはあって、今シーズン、新潟さんに借りを返すのと、INACに皇后杯で借りを返すのと、この2つが大きなことと、ベレーザさんに、なかなか引き分けから脱せられない、この3つはね、必ず、優勝も、もちろん大事なのだが、そういうところで、選手同士の中で、そういう汚点と言ったらおかしいが、レッズというところは、そういうところで負けちゃいけないというところを、結局、勝負なんで負けちゃいけないというところを浸透させるためにも、その思いは忘れないでやっていた。

Q:前倒しの試合で、余計に落とせないという意識はあったか
A:試合のタイミングが、こういう変則なのだが、みんなも注目していたタイミングだったので、こういう時に勝たなきゃいけないし、良いプレーをして勝たなきゃいけないし、それが浦和レッズだ、というところはよく言っている。見事にそれはやってくれた。また、さらに成長して、これを継続していけるように努めていきたい。


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WEリーグ第20節・アルビレックス新潟レディース戦=監督コメント

(有賀久子)

3月は、あと1試合。良いリズムを続けていきたい〜楠瀬直木監督

《楠瀬直木監督》

(連戦で)両チーム、本当に疲れている中で、ウチの子たちも頑張ってやってくれた。前半は、それでもちょっと慎重になりすぎたのかな。せっかく風上だったので、もっと思いきっても良かったのかなと思ったが、選手は、疲れも計算したのかな。

やってみて、やはりディフェンスが、新潟さんはしっかりしているので、なかなか背後をとらせてくれなかった。前半、また清家(貴子)が点をとってくれたおかげで、ちょっと安心しちゃった部分もあるが、島田も頑張っていたが、後半、菅澤(優衣香)が、見事に決めてくれたり、前で仕事をしてくれたりということもあって、チームとして良かった。きょうは、本当に疲れている中、選手は頑張ってくれたなと思っている。また、角田(楓佳)が、いつもとは違うトップ下でやってもらったが、そこですごく良い仕事をしてくれたと思っている。3月は、あと1試合。良いリズムを続けていきたい。

Q:前半は、相手の守備網にかかってペースを握れないところがあったが、途中からスピーディーにパスがまわるようになり、そこから得点も生まれた。そのあたりは、チームとして用意してきたものが出せるようになったのか、何か働きかけがあったのか。
A:やはり、自分たちのサッカーをする、というところで。リズム良く動いて、リズムが良くなれば、3人目、4人目って出てこられるんでね。それを毎回言っているのだが、点を急ぐのではなく、まずは自分たちの形を作って、みんなが関わりを持てるようになって、その上で勝てれば一番良いし、それを捨てて、ちょっと得点に走ってしまうと、良いリズムで攻撃すれば、守備も準備ができるので、そこはちゃんと守っていこうということは言っている。今日もみんな、慎重ではありながら、そういうことは守ってくれたなと思っている。

Q:今日は、平日のデーゲームにもかかわらず、普段と変わらないほどの人数が来場した。ファン・サポーターにむけて。
A:本当にありがたい話で。最初に情報で『新潟さんは100人くらい来るぞ』って言っていて。いつもバスが入ってくると、みんなが出迎えてくれているのだが、誰もいなくて、新潟さんのサポーターがちょっと手を振ってくれたぐらいで、ちょっと心細かったんだが、ふたを開けてみたら、こんなに大勢来て頂いたので、本当に、その力が選手たちのサポートの力になるので、本当にありがたい。

Q:ダブルボランチ(柴田・栗島)はフル稼働となっているが、1点目の起点を含めて、きょうの評価は?
A:ダブルボランチに関しては、そこはちょっと肝になるところ。僕の評価というか、決断するのに基準が厳しいのだが、栗島が最近出ているけれど、前ちょっと、角田が出ていたり、去年だったら塩越が出ていたり。そこでゲームの中心になるところ。栗島も、復帰に時間がかかったが、出たところで、栗島らしい、常に背後を狙うし、バランスを良くとってくれているので、角田が代表から帰ってきたが、やはり今、その評価が良いというか、バランスが非常に良いので、なかなか入る余地がないのかな。でも、攻守において、しっかりとウチの基準を示していかなきゃいけないので、何かあれば、そのあとに控えている子たちがいるので、厳しいポジションだと思う。最近、ここ3試合ぐらいに関しては、非常に良い評価というか、よくやってくれているなと思う。

Q:左サイドの攻撃が良い場面があり、伊藤美紀選手がうまく絡んでいた。評価をお願いします。
A:右は、遠藤と清家のところが目立って、なかなか、そこ(左)を見てくれている人がいないのだが、あそこはあそこで、水谷と伊藤と、というところで、また面白いことをやっている。そこを見て下さるのは本当に嬉しいな、と。結構、あそこからビッグチャンスできてくるので、そこをみんなが分かっていて、3人目というのが飛び出していける。後半ちょっと、そこの飛び出しが少なくなっちゃったかなというところもあるが、左右、味を出してくれたんでね、また、それを磨いていきたいなと思っている。

Q:チーム全体の選手の働きについて、どう感じているか
A:連戦で大変って、多少、疲れはあるんですけども、選手たちは練習より(試合のほうが)楽しいって言っているので、あんまり練習がつまらないのかな?と思っている。そういう言葉が出るぐらい、前向きになってくれている。そして、もっと評価できるのは、やっぱり、なかなか試合に出られていない子たちが、きょうの朝も非常に良いモチベーションで楽しんでやってくれているし、声かけもしてくれている。チーム力というのがかなり上がってきているなと、思う。そういう選手たちに恵まれて、非常にやりやすいので、コンディションを注意して続けていければ。

Q:角田選手のトップ下起用の狙いは
A:きょう、試合が始まる前、ダブルボランチのポジションが、いつもより2、3メートル前でやってくれと言っていた。結構、前で止めていきたい。あまり引きたくないということで。だんだんだんだん、ちょっと後半、向こうも力を増してきて、ちょっと下がってきたように見えてしまったので、どうしても塩越のところが、疲れもあるのか、そこのボール奪取ができないと。角田は、ボール奪取能力が非常に高い子なので、そこに角田に、ボール奪取して攻撃の起点になってくれ、と。見事、ファーストプレーからボール奪取してくれたので、非常にありがたいプレーだったなと思っている。彼女は、もちろん、ボランチで、という風には思っているが、今、いろいろなところで経験してもらって、ウチは流動的に、いろいろなことをする、いろいろなところに顔を出すので、楓佳はそういうところは感じとれる子なので、いろいろなところで使っても、あの子らしいプレーが出てくれればと思って、いつも自分らしくやってくれれば良いと思って送り出している。

Q:最終ラインの長嶋。評価は
A:浦和レッズで出るということは、そう簡単なことではないので、彼女はフィードも良いですし、スピードもあるし、良い選手なのだが、今まで試合の中で1回、2回、ちょっとミスというか、そこを起点にピンチになったとか、ちょっとしたことなんですけども、あれ?というところだったり、ファールして欲しくないところでファールだったり、というのがあった。でも、出していかないと、そういうところは直っていかないと思って。で、結構、今回は最初から、シーズン最初から出していって、だんだんだんだん、本当に力をつけてきている、自信をつけてきてくれた。で、また、高橋はなが戻ってきて、今まではすぐ高橋はなに代わっていたが、今回、いけるんじゃないかと思って、ここ最近、高橋はなを差し置いてという言い方はおかしいが、そういうのもまた自信になったと思う。またそういう、いつ何時また、後藤も非常に良い選手なので、そういうのが入ってきたので、そういう緊張感と自覚というというのがついてきたのかな。

Q:新潟と敗れて、そのことを特に意識したか
A:新潟の橋川和晃監督は仲が良い監督だし、新潟の監督をやる時にも相談を受けて、是非やった方が良いということで、僕も(就任を)勧めた1人なのだが、そこに負けてしまったというのは非常に悔しい思いもあった。負けることはあるが、あの時はゼロで負けてしまったので、やはり、それは取り返せねばならんな、という。あまり、それを口に出すと、みんなも選手もどこかにそういう思いがあるのだろうけれど、こちらが出しすぎると、変に力んでもいけないなと思っていた。僕の中では借りを返さないと、次に進めないというのはあって、今シーズン、新潟さんに借りを返すのと、INACに皇后杯で借りを返すのと、この2つが大きなことと、ベレーザさんに、なかなか引き分けから脱せられない、この3つはね、必ず、優勝も、もちろん大事なのだが、そういうところで、選手同士の中で、そういう汚点と言ったらおかしいが、レッズというところは、そういうところで負けちゃいけないというところを、結局、勝負なんで負けちゃいけないというところを浸透させるためにも、その思いは忘れないでやっていた。

Q:前倒しの試合で、余計に落とせないという意識はあったか
A:試合のタイミングが、こういう変則なのだが、みんなも注目していたタイミングだったので、こういう時に勝たなきゃいけないし、良いプレーをして勝たなきゃいけないし、それが浦和レッズだ、というところはよく言っている。見事にそれはやってくれた。また、さらに成長して、これを継続していけるように努めていきたい。


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