《埼玉新聞社運動部 松澤明美記者》
みなさん言いますが、ズラタンはとにかく紳士でした。当時、大宮で一緒にプレーしていたノヴァコヴィッチが熱い気持ちの持ち主なら、常に冷静なのがズラタン。取材にもいつも快く答えてくれました。「こんな穏やかな人がいるんだ」と思い、外国籍選手へのイメージがだいぶ変わりました。その影響か、私自身、スロベニアにも興味を持ち始め、セルビア語などの本を買いました。
また同じスロベニア出身のネイツペチュニク(大宮)や浦和のブランコ イリッチへの面倒見が良くて、ネイツは「日本に先にズラタンがいてくれて感謝している」と話していました。よく考えれば、ズラタンにしろ、ネイツにしろ、イリッチにしろ、スロベニア代表選手が、同じさいたま市に3人いるってことはものすごい偶然ですよね。
それと練習場まで折り畳み自転車で来ていましたが、自転車の大きさと身体の大きさがアンバランスで、格好は決まってキャップにTシャツにスウェット姿でしたが、それもまた、かっこよかったんです、ズラタンは。