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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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セカンドボールをすべて拾われた。中島翔哉をフルで見たい(J1第28節・川崎F戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の沖永雄一郎記者です。


RP:8月24日(土)に埼玉スタジアム2002で行われた明治安田生命J1リーグ第28節、川崎フロンターレ戦は荒天により、ハーフタイム中に中止(延期)となっていました。11月22日(金)に後半からの再開試合が行われ、1−1の引き分けに終わりました。

都築:難しい試合だったと思います。3か月前の前半はレッズがよくて、この日の後半はフロンターレのほうがよかったですかね。レッズもめちゃくちゃ悪かったわけではなくて、ブライアン・リンセン選手のポストプレーのシーンや、松尾佑介選手のシュートがポストに当たったシーンなど、チャンスは作れていたと思います。ただ、崩しの質はフロンターレのほうが高かったですね。

あらためて前半を見直したのですが、前半は本当にレッズがよかった。出足もよかったし、大久保智明選手がポストを叩いたようなチャンスが序盤からありました。中盤での戦いで勝っていた流れで攻撃に移れたのがよかったと思います。

ピッチをワイドに使えていて、大畑歩夢選手もよくオーバーラップしていました。その中での先制点が象徴的だったと思います。狙ったかどうかわからないですが、リンセンがすらした折り返し、リンセン選手に守備が集中していたところに、渡邊選手がうまくスペースに入ってきての得点でした。

そのあとも、レッズは奪ってからの鋭い攻撃が続いていました。フロンターレのほうは、山田新選手の推進力がメインになっていた感じかな。前半はレッズのペースで、雨が強くなる前は特に支配できていたと思います。

ペア=マティアス・ヘグモ監督が解任される直前の、内容がよくなってきていた状況での中断だったので、あのまま後半ができていればもっと面白い試合になっていたのかなとも思いましたが…。

それを言ってもしょうがない状況で後半が始まりましたが、・・・・・・
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS