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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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裏に抜ける動きが良かった。松尾選手が消えないようなサッカーをするのは大事(J1第36節・広島戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の沖永雄一郎記者です。


RP:11月10日(日)に埼玉スタジアム2002で行われた明治安田生命J1リーグ第36節、サンフレッチェ広島戦は3−0でレッズが大勝しました。

都築:前半と後半で真逆の試合になりましたが、前半は体を張ってよくしのいでいましたし、後半はよく攻めました。特に後半は、今年の試合の中では一番良かったと思います。レッズがいいサッカーをできる環境を相手がつくってくれたところもありますが。

広島は(日程的に)苦しいコンディションでの戦いだったとは思いますが、それでも3点取れたのは良かったです。カウンター気味の攻撃が多かったですが、セカンドボールを取ってからの攻撃が非常にチャンスになっていました。

はっきりと分かれ目になったのは、セカンドボールを奪えていたか奪えていないかの部分だったと思います。そこが前半と後半で逆になりました。広島が疲れてくれたのはありがたかったですし、あれが後半も続くのであれば脅威です。

セカンドボールを取ってからの広島はバリエーションがあって、特に前半の5分、10分くらいの攻撃は脅威でした。完全な決定機という感じではなかったのですが、崩されて危ないシーンは多かった。そのバリエーションの多さが武器だったと思いますが、そこが得点につながらなくなってしまっているのがいまの3連敗という結果なのでしょうね。

RP:入りは圧倒されましたが、レッズも徐々に押し返していった印象です。

都築:サミュエル・グスタフソンがいることで、試合がまとまるというか落ち着くシーンが出てきますね。ブライアン・リンセン選手は得点もしましたし、体を張って守備も頑張ってくれていますが、攻撃でもうちょっと力を使って欲しいなとも思います。

ただ、彼が奮闘してくれていることは大きいです。リンセン選手が下がってきたときに、松尾佑介選手が生きるタイミングもあります。盤石な体制ではない中で、ある程度は形を作れてきているのかなと感じますね。

原口元気選手も得点しましたし、ポジションも前に変わった。ボランチの安居海渡選手とグスタフソン選手のボランチも安定してきています。もう遅いですけど、ここからかな。やっと結果が出てきました。

RP:広島の入りの勢いには驚かされましたが、先制したのはレッズでした。

都築:前半は8:2くらいで押されていましたが、・・・・・・
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS