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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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いい時はいい縦パスが入っていたが、出る選手によって変わった(シーズン総括1)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の沖永雄一郎記者です。


RP:今回はあらためて、2022シーズンの総括をお願いします。今季は富士フイルム・スーパーカップを制する好発進となりましたが、リーグ戦は9位。カップ戦ではACL決勝まで勝ち進み、天皇杯とルヴァンカップはそれぞれ3回戦と準決勝で敗退となりました。

都築:初戦のスーパーカップでフロンターレに勝って、あの試合を観た人はかなり期待したんじゃないかと思います。ただ、序盤ではこれが一番いい試合だったかもしれません。非常に波があったというか、いい時と悪い時がある中で、いい時期が長く続きませんでした。

ACLを軸に見ると、グループリーグでは多くの得点が生まれ、相手が弱かったこともありましたが、攻撃のいい形やバリエーションが見えて非常に期待が持てました。夏場の時期、決勝トーナメントに向けての試合でもいい形を作りながら準備できました。そして準決勝・全北戦では劇的な勝ち方をしましたが、そのあとが続かなかったですね。

やはり非常に波があって、引き分けが多すぎました。引き分け試合を勝ち切るチームになればもっと上に行ける、というのはある意味来季につながる部分ではあります。負けないけど勝ち切れないチームがいいのかどうかというのはありますが、どう修正して来季につなげるか、シンプルな課題ですから。

RP:勝ち切れなかった要因はどこにあるでしょうか?

都築:引き分けが続いた時期も含めて、よくないときはポゼッション率が高いのですが、・・・・・・
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS