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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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形も内容も、最高の試合。シンプルな攻撃からチャンスを作った(J1第5節・磐田戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説します。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の沖永雄一郎記者です。


RP:3月19日(土)に埼玉スタジアム2002で行われた明治安田生命J1リーグ第5節、ジュビロ磐田戦は4−1で浦和が大勝しました。

都築:形も内容も、最高の試合だったと思います。シンプルと言えばシンプルでしたし、特に前半は磐田のディフェンスにかなり問題があったとは思いますが。サイド、真ん中を縦一本のパスで、時間をかけずに人をかけずにといったシンプルな攻撃から、キャスパー・ユンカー選手の得意な裏への抜け出しや酒井宏樹選手を使って、パス2本くらいの展開でチャンスになっていました。

最初のユンカー選手のシュートも、アレクサンダー・ショルツ選手、小泉佳穂選手とつないで酒井選手へ縦一本という展開でした。抜け出した酒井選手も中をよく見ていて、ユンカー選手としても難しいシュートではなかったと思いますので、最初で決められればいちばん良かったですが。相手のGK三浦龍輝選手もいいプレーをしました。

RP:その後もレッズが攻め続け、8分にはCKから先制しました。

都築:ボールも非常に良かったですし、いままではあそこのニアのスペースに誰も入ってこないケースが多かったですが、犬飼智也選手がよく入ってきました。最高のボールと、よく合わせたなという完璧なコーナーだったと思います。

2点目(11分)は、江坂任選手がよく守備で狙っていて、奪ってからのショートカウンター。最初のシュートはGKがよく止めましたが、そのあとのユンカー選手の嗅覚というか、本能ですかね。難しかったと思いますが、よく粘ってシュートまで持って行って決め切りました。彼が点を取るというのはチームを勢いづけたんじゃないかなと。大きかったと思います。

ただやっぱり、ジュビロの守備はちょっと、相当に問題はあったと思います。あそこで・・・・・・
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS