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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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内容に極端なブレがあった。ある程度固定した前線の形をどう生かすか(シーズン総括1)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説します。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の沖永雄一郎記者です。


RP:今回は2021シーズンの総括をお願いします。

都築:最初の印象からすると、もっと攻撃的で、もっと相手を誘い出してできたスペースを突いていくサッカーをするのかなと思っていました。攻撃に入ったときは縦に速く、両サイドも真ん中も崩せるという、さまざまなバリエーションを持ったサッカーができると期待していました。ただそれが出来た試合はちょっと少なかったかなと思います。

新しい選手をどんどん入れて、選手をトライさせたり使い分けることでチーム力は上がったと思いますが、チームとしての方向性には波はあったかなと。いい内容で勝った試合もあれば、負けた試合は非常に悪い内容で負けているという、極端さはありましたね。「負けたけどいい試合だった」という試合が少なかったかなとも思います。

RP:確かに、「結果以外は良かった」という試合はあまり印象にないかもしれません。

都築:レッズがどういうサッカーをするんだ、というのが見えない感じもありました。ボールを保持しながら速く攻めるサッカーが見えたタイミングもあったので、そこに関しては来年につながるとは思います。しかしトータルして安定したシーズンではなかったですね。

キャスパー・ユンカー選手が入ったときは特にそうでしたが、・・・・・・
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS