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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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最終ラインを高い位置に設定しないと攻撃的なサッカーにつながらない(J1第38節・名古屋戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説します。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の沖永雄一郎記者です。


RP:12月4日(土)に で行われた明治安田生命J1リーグ第38節、名古屋グランパス戦は0−0の引き分けに終わりました。

都築:ちょっとまた、なかなか内容があまりないような試合でしたね。これはお互い様ですが。名古屋はシュヴィルツォク選手が相当いい選手だと思っていましたけど、この試合で1トップに入った前田直輝選手がまったく機能していませんでしたね。

レッズが機能させなかった面もありますが、名古屋の攻撃はマテウス選手の個人頼みでしか形が作れなかったなと。ただそうは言っても、彼のシュートのスキルなどで脅威にはなっていました。ただマテウス選手絡み以外は危ないシーンもなかったかなと思います。

レッズも後半は何本か崩しにかかって、ある程度いい形ができていましたが、どうですかね。何かこう、お互い様という試合展開が続きました。もちろん局面ではいい攻防はあったと思います。レッズが右サイドから仕掛けた時の吉田豊選手の1対1のスキルなど、面白いシーンはあったのですが、なかなか決定機が少なかった。

関根貴大選手が裏に抜けたシーン(66分)のような形がどんどん出てきてもいいのかな、というくらいに名古屋のディフェンスはルーズでしたから。ラインの裏をもっと突いてもよかったと思いますが、なかなかそれもできなかったのかなと感じました。 ・・・・・・
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS