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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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ユンカー選手基準だと縦に速いサッカーになる。興梠慎三選手が入るほうが崩しに入る(J1第21節・仙台戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説します。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の沖永雄一郎記者です。


RP:7月3日(土)にユアテックスタジアム仙台で行われた明治安田生命J1リーグ第21節、ベガルタ仙台戦は0−0の引き分けに終わりました。

都築:序盤も含めてレッズがペースを握っていたと思いますが、仙台のプレッシャーもかなり厳しかったので、そこまで中を崩す攻撃ができませんでした。ただ前半のチャンスシーンである、サイドチェンジから西大伍選手が入れたクロスも良かったですし、サイドから崩そうという意識はあったかなと思います。

なかなか西選手があのタイミングでクロスを入れる場面はなかったのですが、いいクロスでキャスパー・ユンカー選手のヘディングの打点も高かった。いい展開だったと思います。もうひとつ、汰木康也選手にもチャンスがありました。

小泉佳穂選手から縦に良いボールが入って、ユンカー選手が持ち出して汰木選手へのラストパス。ユンカー選手は「自分に折り返せ」と言っているようでしたけど、そうであればもうちょっと中に入り込まないと。

ちょっと我が出てきているんですかね。チャンスを作ろうとしているのは見えますけど、ポストプレーをしよう、起点になろうという選手ではないのかなと今は感じています。厳しい言い方をすれば、点を取って評価されている選手なので、取れないとこういう見方になってしまうのかな。

今はサイドにしか起点がないんですけど、・・・・・・
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS