back

ツヅキック(都築龍太の試合分析)

top
山中亮輔選手を生かすために…。守備面での問題点と、改善策は?(J1第14節・C大阪戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説します。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の沖永雄一郎記者です。


RP:9月5日(土)にヤンマースタジアム長居で行われた明治安田生命J1リーグ第14節、セレッソ大阪戦は0−3で浦和の敗北となりました。

都築:ええ、まあ…残念でした。前半は悪くなかったんですけどね。前の対戦、ルヴァンカップの時(8月5日、グループステージ第2節/0-1)と一緒ですよね。前半はまあ…ルヴァンの時のほうが良かったと思います。興梠慎三選手と何人も選手が絡んで、崩そう崩そうとはしてましたけど、決定的なチャンスはなかったのかなと。

興梠選手がポストプレーで受けに戻ってきて、はたいてからまた動き直すとか、山中亮輔選手のサイドを使ってというのはありました。前半は奪ってから攻撃に入るまでのところは良かったと思うんですが、そのあとのフィニッシュの精度とか、崩す形のところは物足りなかったと思います。

セレッソがそんなに前へ出てこなかったというのはあると思いますけど、前半はどちらに転んでもおかしくないような試合というか…、観ていて面白くなかったかな、残念ながら。ちょっと得点のにおいがしないし、崩しにかかる中でトライするということがあまりなかった。大分みたいにガムシャラに崩しに行こうとやっているほうが面白いですよね。試合を通して見ても、攻撃に関してはそんな感じでしたね。

そうなってくると、後半にああいう形になってしまうのもしょうがないと思います。というか、失点の仕方が良くない。2失点とも同じ形ですからね。清武弘嗣選手が右にサイドチェンジしていますけど、あまりにもフリーで出せるからあれだけ精度の高いボールも行くでしょう。一番の問題は、左サイドの守備の対応ですよね。・・・・・・
会員登録はこちら

都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS