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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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攻から守、守から攻の切り替えもほとんどないような展開。でも、レッズとしては100点満点(J1第4節・鹿島戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説します。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の沖永雄一郎記者です。


RP:7月12日(日)に埼玉スタジアム2002で行われた明治安田生命J1リーグ第4節、鹿島アントラーズ戦は1−0で浦和が勝利しました。

都築:ちょっとまあ、お互いあまり良いところがなかった内容だったのかなと思いますね。鹿島も前半の最初は勢いがあって、前から来ていたと思うんですけど、試合を通して見れば続かなかった。レッズもそれを最初は受けてたけど…何とも言えない試合ですよね。左サイドの攻防というのはあったと思いますけど、お互いのキーパー、西川周作選手とクォン・スンテ選手が慌てるシーンというのがほとんどなかったのかなと。じゃあ中盤での攻防があったかと言うとそうでもないし、お互い長いボールでという展開だったので。それで展開したところでミスが起こって、何も起こらないというような感じになっていました。

その中で勝ち切ったのは、セットプレーのところですよね。山中亮輔選手のボールはめちゃめちゃ良かったですし、折り返しを狙っていたエヴェルトン選手も良かった。セットプレーで泣いたチームと笑ったチームということになりましたね。

連戦の疲れというのもあったと思いますけど、運動量もお互い多くなかったですし。鹿島はもっと仕掛けてくるかなと思っていたら、最初は前から来ましたけど、そこから続けて連続攻撃があったわけでもなくて。お互い左サイドからクロスを上げるシーンはあったけど、中で人数が足りなかったり、お互いが同じような試合をしていたという感じがありましたね。こういう試合もあるのかなと。

動き出しが多かったわけでもなくて、どちらかというとかなり少なかったと思いますね。やっぱり人が動かないと…・味方が「はい、ここに出してください」というところにどんどん繋いでいってる展開ばかりでしたよね、お互い。人が絡んで裏を取るとかがあまり無い試合だったなと思いますね。

RP:なかなかコメントが難しい試合でしたか。・・・・・・
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS