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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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得点シーンだけは素晴らしかった(ACL・ソウル戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の菊地正典記者です。


RP:2月28日(火)に埼玉スタジアム2002で行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージMD2・FCソウル戦は、5-2で浦和レッズが勝利を収めました。予想外と言えるほどの大勝になりましたね。

都築:良いスコアだったと思うけど、FCソウルに助けられたかなと思う。レッズの攻撃に戸惑ったのか、単純にコミュニケーションが悪かったのかは分からないけど、試合を通してFCソウルがひどかった。レッズがそこをうまく突けた。ただ、試合全体を見ても中盤でのビルドアップがなくて、サイドに出た時の中の入り方とか、点を取ったシーンは本当に素晴らしかったけど、それまでの形はそんなになかった。多分、FCソウルに合わせちゃったのだろう。得点シーンだけを見ているといつものレッズだけど、組み立てていくまでにちょっと長いボールが多かった。

RP:得点シーンとそれ以外で流れが少し違ったのかな、という印象もあります。

都築:得点シーンだけは本当に素晴らしかった。得点シーンの時だけ中盤でボールを奪ってそこから速い攻撃が決まったけど、最終的に受けた位置とパスを出した位置がちょっと遠かった。本来ならもうちょっとビルドアップしてボール回しで徐々に相手を置き去りにしていって、っていう形だと思うけど、FCソウルは2ラインというか中盤がぐちゃぐちゃだったので、ビルドアップをする必要もなかったのかなという感じはある。

でも、得点シーンのボールの奪い方、特に駒井(善成)選手は効いていた。・・・・・・
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS