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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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両GKのプレーを評価(天皇杯4回戦・川崎F戦)

浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の菊地正典記者です。


RP:11月12日(土)に行われた天皇杯4回戦・川崎フロンターレ戦は、90分間を終えて2-2。延長戦でも3-3で決着せず、PK戦の末に浦和レッズが敗れました。

都築:悔しい試合だった。内容としてはチャンスの数も含めて五分だったと思うけど、失点の仕方で最終的な差が付いた。フロンターレからすると勢いづく得点、レッズからすると勢いがなくなる失点だった。それがPK戦にも影響したのかなと思う。

試合は互いに球際が厳しく、見ている方からすると楽しい、見応えのある試合だった。ただリードして勝ち切ろうとするタイミングでゴール前のマークが空いたり、フリーでクロスを上げられたりしたことが悔やまれる。勝ち切るためにラインを下げたと思うけど、下げたところが穴になってしまった。あそこでプレスに全く行けていないことを含め、今季はあまり出なかったミスが出てしまった。今季のレッズは勝ち切るシフトになった時にもしっかりラインを下げずに守れていたイメージがあるけど、それができなかった。

RP:常に先行する展開でした……。

都築:興梠(慎三)選手の1点目は、特にGKの目線からすると「何をやってんだ」という感じ。あそこを狙っていた興梠選手も素晴らしい。ただ言い方は悪いけど、ラッキーだった。フロンターレのGK(チョンソンリョン)は最初のポジションが低すぎる。負傷でリーグ戦終盤を欠場していたから試合勘がなかったのかな、という感じがした。ああいうシーンが、ほかにも2、3回あった。ただ「これはGKが出るな」っていう時は諦めることがあるけど、興梠選手はよく最後まで行った。

RP:2点目はオウンゴールでした。
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS