失点で目覚めた(YLC準決勝第1戦・FC東京戦)
浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の菊地正典記者です。
RP:10月5日(水)に味の素スタジアムで行われたYBCルヴァンカップ準決勝第1銭、FC東京戦は2-1で浦和レッズが勝利を収めました。先制されましたが、明治安田生命J1セカンドステージ第12節・FC東京戦[3〇1]と同様に、逆転勝利となりました。
都築:前半はテンポが速い試合だった。FC東京が積極的に来ていたので、浦和はうまくキープして時間を使いたかったと思うけど、そういう形が作れなかった。要因は大谷(幸輝)選手になって、GKがビルドアップに関わってつなげなかった。ヴィッセル神戸戦でミスがあったからセーフティーに行こうという気持ちもあったと思うけど、西川(周作)選手ならつないでいた場面でも蹴ってしまうことが多かった。そういうところで多少は影響があった。
そうは言っても、ほかのチームよりはつなぐ意識が高いのだけど、レッズが求めているのはもっと上。あそこで落ち着かせられなかった。ただ、前田(遼一)選手に厳しく行って潰(つぶ)せていたし、FC東京もそんなに多くの決定機を作れなかった。決定機の一歩前まではあったけど、危険なシーンは少なかった。中島(翔哉)選手は下がってミドルがあるけどそこにも厳しく行けていたし、危険なシーンはなかった。お互いが様子見の展開でFC東京が少しアグレッシブだった。
RP:浦和としてはやや苦しい展開。失点ゼロで折り返せたのは良かったですが…
都築:後半は失点のシーン。少し下がりすぎていたのが一番。もっとGKが出られるスペースを作らないといけないし、GKが指示してそうしないとああいう展開になってしまう。出し手へのプレッシャーもあるにはあったけど少なかった。そこからクロスを上げてあのラインで合わせるだけだったので、相手としては楽だったと思う。
RP:失点後はいかがでしたか?
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。