貴重な経験と、新たな武器の可能性
浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんが試合を解説。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の菊地正典記者です。
RP:4月5日(火)、埼玉スタジアム2002で行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージMD4・広州恒大戦は、1−0で浦和が勝利を収めました。
都築:全体的に見て、非常に素晴らしい試合だった。広州恒大も良かったと思うし、だからこそレッズも良かった。相手が強いということで非常に危機感を持って戦ったと思うし、攻守の切り替えが速かった。それは両チームとも。見ているお客さんもすごく良い試合だったと思って帰ったと思う。めりはりが、すごくあった。レッズは後ろで時間稼いでいることも少なかったし、常にボールを取りに行く積極性を見せた。
RP:いろいろな要素があったと思いますが、特に良かった点はどこでしょうか?
都築:特に良かったのは守備の部分。前からのプレスもそうだし、最終的に西川くんでかなり止めた。相手が自陣に入ってくればくるほど集中して守っていたのが印象的だった。攻撃も流れの中で何回か良い場面を作っていたし、相手のGKゾン チョンが活躍していたのでゲームが締まった。
レッズとしては2点目取れれば、もう少し楽だったけど、ゲームとしては1点差が続いたことで締まった。勝ちたい姿勢がすごく出た。それはスタジアムにも伝わったと思う。攻撃も「崩し」は、いつも通り出ていたし、得点シーンもそうだけど、サイドからもしっかり攻撃できていた。
でも、やっぱりディフェンス。集中していた。どこかというより全体で素晴らしい守備を見せていた。コースも限定するし、人もつぶしに行くし、打たれてもGKで抑えられる。全体としてしっかり守れた。かといって守備的でもなく、切り替えが両チームとも早かったから、締まった良い試合になった。
RP:特に印象的だった選手はいましたか?
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。