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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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やるべきことができた試合

昨季まで「ヤスに聞け」にて解説を務めていただいていた福永泰さんが、ベガルタ仙台コーチ就任したことにより卒業。今季からは、2003年から2010年まで浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんに解説を務めていただきます。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の菊地正典記者です。


RP:3月12日(土)に埼玉スタジアム2002で行われた明治安田生命J1ファーストステージ第3節・アビスパ福岡戦は、2−0で浦和レッズが勝利を収めました。快勝でしたね。

都築:基本的には何もない試合だった。何もないというか、試合自体の内容がね。レッズがうまかったのは、立ち上がりからプレッシャーに行く、積極的な姿勢を見せたこと。ポイントはサイド。1点目は関根選手が走り込んだのと、「森脇選手、そこを見ていたの」と。2点目は間違いなく連動というか、梅崎選手が左サイドに入っていて、そこでも形として作れていた。中が厳しく付かれているならサイドを使う。

あとは技術の高さ。レッズは本当に危なげないというか、逆に、アビスパが積極的にこなかったので、磐田とは守り方は違ったけど、最終的にはしっかり守るという狙いだったと思う。ただ、中盤まで持っていけてサイドが空けば、中が閉められていてもサイドを使って効果的な攻撃ができれば相手のバランスが崩れるので、レッズとしては思い通りというか、真ん中の崩しはなかったけど、効果的な攻め方で効率的な攻め方だった。

RP:何もない、というのはつまり、福岡の戦い方の問題で、浦和は思い通りのサッカーができたということですね。
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS