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ツヅキック(都築龍太の試合分析)

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浦和レッズのサッカーとGKのリスク

昨季まで「ヤスに聞け」にて解説を務めていただいていた福永泰さんが、ベガルタ仙台コーチ就任したことにより卒業。今季からは、2003年から2010年まで浦和レッズで活躍された元日本代表GK都築龍太さんに解説を務めていただきます。聞き手は、サッカー専門新聞『エルゴラッソ』の菊地正典記者です。


RP:3月6日(日)に埼玉スタジアム2002で行われた明治安田生命J1ファーストステージ第2節・ジュビロ磐田戦は、浦和レッズにとってリーグのホーム開幕戦でしたが、1−2で浦和レッズが敗れる残念な結果に終わりました。

都築:ひとことで言えば、レッズに勝つにはあのサッカーしかない。名波(浩)さんのスカウティング勝ち。中盤ぐらい、バイタルエリア入ってくるところまでは自由にさせていて、サイドに追い込む。サイドに出した時はプレッシャーに行くけど、真ん中が怖いと思っていたはずだ。組織で攻撃されないように、極力は個人でプレーさせるようなプレッシャーの掛け方をしていた。

レッズとしてはボールを持っても選択肢が少ないから攻撃できなかった。サイドに出しても、磐田は人とボールを見られるポジションで構えられている。それは何でか、って言うと、無理な飛び込みはしないし、しっかりブロックを作って対応しているから。

柏木選手のゴールもレッズのゴールらしくはなかった。最終的には個人でやったゴール。本当は柏木選手がボールを持った時はシュートよりパスの選択肢が多いはず。でも、組織で守られた。レッズはポゼッションはすごく高いけど、そういう風に守られると崩せないし、逆に言うと、あそこを崩さないと厳しい展開になる。

RP:ゴールがレッズらしくなかったというのは「なるほど」という視点ですね。
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都築龍太 -profile-
1978年4月18日生まれ。
2003年にガンバ大阪から浦和レッズへ加入。2010年に湘南ベルマーレへ期限付き移籍後、現役を引退。日本代表としても6試合に出場した。

(c)REDS PRESS