「練習レポート」は、大原サッカー場の模様を、ほぼ毎日更新するコーナーです
Q:4バックに取り組んだ5試合。進捗度は?
A:(公式戦の)1週間前で、ある程度、しっかりといろいろなことが出来たので、あとはゲームにむかって1週間、準備したい。
Q:いろいろな組み合わせを試した上での手応えは?
A:4人いたら、組み合わせは何通りあるか。それを組み合わせてみただけではないし、イメージと表現されるものの違いはあるし、その違いは思い描いていたよりもポジティブな違いも、ポジティブな驚きというのも、たくさんあった。
もう1つは、選手の取り組む姿勢。キャンプまでの、7日にスタートしたが、7日に大原サッカー場に来るまでの、彼らの高い意識とか、それはキャンプにどんどんと入っていく姿は非常にありがたかったし、疲れてくる部分はあったが、疲労度は頭も身体も。それを彼らが本当に意欲という言葉だけでは片付けられないような姿勢を見せてくれたことに関して感謝している。それが結果につながるようなところまで、また頑張って、みんなで持っていきたいと思う。
Q:オフの過ごし方を指示していたと思うが、始動日に感じたことは良い意味で想像以上だったのか
A:ケガをしないようにやりたいし、ただ高めるところは高めなければいけないし、そういう意味では初日、大原からいろいろなものを見せてくれたので、ありがたいなと思う。
オフの取り組みに関しては、石栗(フィジカルコーチ)の方から、もともといた選手に対しては、当然アプローチをしている。こちらでチェックするわけではないが、それが7日に来てみたら、ピッチで「やってくれていたのだな」と思った。それ以上のものを、もしかしてやってくれてきたのかもしれない。多くの選手が。
Q:ピッチ上で表現されるものに対して、選手の吸収、向上具合は?
A:選手には、練習試合の1つ目かな?1つ目に、個人のパフォーマンス、コンディションのところを上げていきましょう。2つ目で、隣、前後、(つまりは)グループとしてのパフォーマンスのところ、人が変わるので、お互いに息を合わせていくなど、そういう努力をしよう。3つ目に、チームでやっていることのパフォーマンス、もしくは一緒にやっている共通理解の部分のところを大きくしていこうという話をしている。試合が進むごとに、1の段階より、2の段階が大きくて、2の段階よりも、3の段階が大きくなるような順番だと思っている。
これからシーズンにむけていく、もしくはシーズンを戦っていく中で、この3つの要素は高めていかなければいけないし、その割合が、どのフェーズで、どういう重要度というか、やっていくというだけ。この3つを大事にしていきたい。
そこにはもちろん、個人のいろいろなパーソナリティがあるので、そういったパーソナリティをチームに還元するという姿勢が、当然含まれるし、その上で、3つ目のところが興味があるところだと思うが、出ている面もあるし、もっとできる面もある。
この間、東京ヴェルディ戦のあとかな?選手に言ったが、「やってきてよく見える部分はこれまでに積み上げてきた部分だし、まだもっと出来るよと感じる部分はこれから積み上げていく部分だし、すべてがポジティブだよ。また良い取り組みをしましょう」という話をしている。ピッチの上で良い部分がたくさん出る。
きょうは非常に(FC)琉球さんが素晴らしくて、難しい場面が多かったのは率直に認めなければいけないし、ただ、そのなかでも、苦しいなかでも、イライラする部分も多々見えたし、そのなかでもハーフタイムには互いに声を掛け合って、こうじゃないか、と。そういう姿勢が大事なのではないかなと思うし、その姿勢がパフォーマンスにつながるように仕向けたい。
Q:コミュニケーションの図り方のなかで新鮮な驚きを感じた選手はいるか
A:いつも前向きな人が多いので、寡黙な人もいるが、それぞれにいろいろな仕向け方をしたなかで、良い反応が、外国籍選手と日本人選手の取り組みだとか、コミュニティを形成するなかで、もう少し、既存のコミュニティだけではなく、まじわるようなことをトライしてもらったし、そういったことが見えているのはいいことだなと思っている。
Q:シーズン開幕前のキャンプは初めてだが、予定通りに進んだか
A:当然、プログラムを組んで、予定を組んで入っているが、何人かのケガ人、去年からのケガ人が戻るところで言えば、何人かちょっと戻れなかったなとか、ファブリシオがやっていない。それは早く戻ってきてもらいたいなというのはある。ただ、全体のところでは、ここまで選手に言っているが、「幹の部分を作りましょう。2つの方向性があり、枝葉の部分を作る方向と、徹底する部分の2つだよ」という話をしていて、まだ徹底するところだと思っているし、みんなでそういう取り組みを、ベクトルを合わせてやっていきたい。
Q:監督に代わって、ピッチのなかで悪い時間帯を修正できるような選手は増えてきたか?
A:そういう選手というか、おそらく、うちの選手って、パフォーマンスだけではなくて、リーダーシップを取ることができる選手が多くいるものだから、他のチームに行けば、その選手が目立って見えるけれども、たくさん並んでいると、同じように見えてしまうのだと思う。それぐらいの強い選手が多いと思うので、その選手たちが協力をしてやっていくような体制だと思う。そのなかで、突出した誰かがグッとやっていくというよりは、リーダーシップを取れる選手が協力してやっていく。そういったことが大事だと思っている。
Q:きょう、大半の選手が90分間やったが、ゲーム体力も上がっている実感は?
A:見ての通り。
Q:対外試合、J1がなかったのは?
A:スケジュールの問題もあるし。順番にやろうと思ったが、合わなかったところもある。
Q:公式戦までの1週間。強調するところは?
A:シーズンを通して、成長するという姿勢を持って臨みましょうという1週間。この1週間後に、ファイナルで何かが終わるわけではない。継続していく姿勢が大事。キャンプが終わったからといって、何かを成し遂げてもいないし、開幕が来たからとはいえ、それがスタートで、そこからみんなで成長していきたいなということをみんなに伝えながら、今も言っているが。そういう1週間だと思う。当然、開幕が注目されるのは分かるし、金曜日、我々の試合だけだから。ありがたいこと。
(有賀久子)
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