「練習レポート」は、大原サッカー場の模様を、ほぼ毎日更新するコーナーです
《大槻毅監督》
2020年シーズン、今年は大きなスポーツイベントが開催される中、浦和レッズとしては昨年までのことを踏まえて、大きなチャレンジとなる。その初日を今日迎えた。午前は恵まれた良い天気の中で練習を行ったが、午後は雨が降る中での練習となった。さまざまな状況の中、立ち向かっていけという何か暗示的なものを感じた。また気持ちを1つ引き締まった。選手と力を合わせて1年間戦っていきたい。
−−「浦和を背負う責任」について、監督はどう受け止めているか?
「浦和を背負う責任」という言葉がポスターになったりしたが、もともと感じなければならないことだった。18年シーズン、途中で監督を引き受けた際にクラブともそういった話をした。そのことが表に出てきて、表現されてきたと思っている。そうした「浦和を背負う責任」を感じながら、仕事をしなければならない。僕だけではなく、浦和に関わる全ての人がそういった思いを持ってやらなければならない。そのことが明確になった。
−−昨年末の会見で、強化部は目先の勝利に目を奪われるあまり、大槻監督が思うようなサッカーができなかったのではと話していましたが、今季はどのようなサッカーを目指しますか?
今日選手とミーティングして、1年間このような仕事をしましょうと映像を見せた。その映像を合宿のときに体現しましょうと伝えた。狙いを持ってやりたい。ボールをこのように動かしましょう・・・など、主体的にやることから始めたい。言葉は難しいもので、単に主体的というと、何か好き勝手にやるというイメージが持たれてしまうが、サッカーは常に相手がいる。その相手との「やりあい」’や「駆け引き」を行うのがスポーツ。その自分たちをという点を強調したい。
−−そのメッセージが今日のゲームで見せた[4−4−2]に表れていると思いますが。
今日は(本職の)センターバックがいなかったので(笑)。そういったことを含めて、形はあるが根っことなる志や方向性が大事。その部分を主体的にプレーすることを大事にしたい。
−−昨季の収穫と課題は?
クラブとしての課題、監督としての課題がある。クラブに関してはクラブの方に聞いて欲しい。監督である僕個人としての課題は、勝点をしっかり稼ぐことができなかった。ゴール前に関して、数字を増やすことができなかった。この2つが明確な反省点であり、改善していく点。当然、その課題に取り組んでいきたい。
また2回監督に就任しましたが、難しい時期で渡されたので、パワーを持って、そのパワーを合宿でぶつけられることは非常にポジティブ。また今いる選手たちは僕のキャラクターや思考を十分分かってくれている。選手とともに作り上げていく時間があることはポジティブなこと。
先ほど挙げた課題とともに様々な点を洗い出したが、課題、課題といっても、良い部分、悪い部分があった。良い部分に光を当てながら強化していきたい。
−−3年計画について。
1年目が僕の仕事。3年計画全体を見るのが土田SDの仕事であり、クラブの仕事。まずは1年目、この1年目がスタートしたことに責任を持ってやりたい。選手に話をしたが、今を積み重ねることで将来はつながっていく。今というところで責任を持ってやる姿勢で臨みたい。
−−今日見せた映像はどんなものか?キャプテンは決まっていますか?
映像を見せただけなので。キャプテンは決まっていない。
−−オフはどのように過ごされたか?加えて、補強について。
僕の要望というか、クラブと相談してクラブが同意すれば、そういった動きになると思います。補強に対しては、それぞれの役割を持って仕事をした役職の方がいる。そういった方たちが責任を持って行うのが大事。僕が与えられた責任については、監督なので最終的に成績に対する責任はある。移籍市場はまだ開いているので、クラブもこれから最大限の努力をして、チーム力を上げると思う。それに対して、今いる戦力に対して、全力でチーム力を上げていく作業をしたい。
よく言われることで、コップの中に水が半分も入っているのか。あるいは半分しか入っていないのかという話がある。僕は8分目以上入っていると思うが、それでも足りないと思う人もいるでしょう。僕らがどんな心持ちでいるのか、どういう姿勢でいるのかが大事。
オフは今シーズンの振り返りとサッカーを見ていた。リフレッシュして、新年を迎えられた。
−−さきほど話した大きなチャレンジとは?
浦和レッズに関わる人たちの自信回復。プライドというか誇りと自信を持ってもらうこと。
−−新加入のレオナルド選手と大分から戻ってきた伊藤涼太郎選手について。
チームに貢献する姿勢を見せることをベースに、個の良さを表現してほしい。練習を見る限り、やってやろうという姿勢を感じる。彼らだけではなく、全員そうだと思う。
−−オリヴェイラ体制ではフィジカルトレーニングを重視していましたが、今回はどのような合宿を行う予定ですか?
偏り過ぎず、バランスよくやりたい。練習試合を行う予定。公式戦開幕のルヴァンカップに向けてやりたい。