梅崎司、熊本地震による被災者を招待
「練習レポート」は、大原サッカー場の模様を、ほぼ毎日更新するコーナーです。
長崎県出身で大分のクラブで育った梅崎司と、サガン鳥栖でプレーするGK林彰洋が、5月29日(日)に行われる明治安田生命J1ファーストステージ第14節・サガン鳥栖戦(ベストアメニティスタジアム)で、避難所での生活を余儀なくされている方々100人をサッカー観戦に招待をする。
ホーム・アウェイの両チームの選手による合同招待という企画は、チームの垣根を越えた異例だが、梅崎は「九州で生まれ育った自分にできることはないかと考えた上で、サッカー人として生きている中で、プレーで伝えるのが僕にできること。サッカーというスポーツで勇気や元気、希望を表現したい」と話した。そして、梅崎は強調する。「U―18で一緒だったこともあって林選手も賛同してくれた。そしてチーム同士も協力をしてくれて本当にありがたい。プロとしてできる立場なのでやれることは何でもやっていきたい」。
こうした熊本を支援する動きは、サッカーファミリーとしての絆を象徴するものだ。梅崎は「おとといの試合(FCソウル戦)では日本を代表している気持ちで戦った。勝っていればもっと伝えられたかもしれないが、負けてしまったが最後まで力を振り絞った。それを材料としてサガン鳥栖戦でも見せたい」と熱い口調で語った。
梅崎はゴールを目指し、林はゴールを死守する。チームでの立場や役割、求められているものは違うが、プロとして全力を尽くすプレーをピッチで表現することで多くの人に夢や希望、感動を伝えていくことは可能だ。浦和レッズにとっては負けられない一戦となるが、この試合がドラマチックな試合になることを期待したい。（石田達也）
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