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REDSニュース|「とにかく楽しむことを忘れずに戦ってこい」(西川周作)。鈴木彩艶、エールを受け、新たな船出へ|レッズプレス!!
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「とにかく楽しむことを忘れずに戦ってこい」(西川周作)。鈴木彩艶、エールを受け、新たな船出へ
ベルギー1部リーグ シント=トロイデンへの期限付き移籍が発表されたGK鈴木彩艶はスコアレスドローに終わった横浜F・マリノス戦後に記者陣の取材に対応した。
冒頭、鈴木は「このクラブで試合に出場してタイトルを獲ることを目指してやってきた。実際、達成できないなかでの移籍となったが、自分としては世界一を目指すうえでステップアップしていくため、決断した」と経緯を語るとともにシント=トロイデンに決めた理由について、日本代表GKシュミット・ダニエルが在籍しており高い競争ができること。自分の夢を実現するために選んだと2点を挙げた。
また浦和での11年間について「自分自身を高みを目指して、練習からやってきた自負がある。また人として成長できた。これからの人生でさまざまな壁があると思うが、浦和での経験がいかされる。この11年間を今後につなげたい」と振り返った。
そのなか、報道にあったイングランド・マンチェスターユナイテッドからのオファーがあったことを認めるとともに「(マンチェスターユナイテッドが)オナナ選手を獲得したなかで、自分が試合に出られるレベルにあるのかと考えたら、なかなか難しいと感じた」と現実的な選択をしたことがわかる。
また一部で今回の移籍は来年開催されるオリンピック・パリ大会出場にむけたものではないかという報道について「僕はA代表を目指しており、ワールドカップを目指している。その先の世界一を目指している。今回パリ・オリンピックがどうというところで移籍を決断したということは間違いということはここで言いたい」と明確に否定した。
とはいえ彩艶にとって、クラブ・チームにとってもどこか後ろ髪ひかれる決断かもしれない。
鈴木は「西川選手を超えられなかった。いまは超えられなくてもいつかは超えられるように頑張りたい」と話すとともにジョアンGKコーチからは「もう少しこっちで学んで欲しかったと言われたが、最後は自分の決断をリスペクトしてくれた。ジョアンから学んだ1年半で成長したことは多い。その学びを生かしたい」と胸を張った。
そして西川からは「とにかく楽しむことを忘れずに戦ってこいと言われた。その言葉通りに戦いたい」とエールを受けての新たな船出となる。
(佐藤亮太)