REDSニュース｜阿部勇樹引退試合。8-2でURAWA ASIAN KINGSが勝利。阿部親子で5得点｜レッズプレス!!

阿部勇樹引退試合。8-2でURAWA ASIAN KINGSが勝利。阿部親子で5得点

≪URAWA ASIAN KINGS≫（以下URAWA）
監督ホルガーオジェック
GK榎本哲也
DF坪井慶介、田中マルクス闘莉王、那須大亮、西澤代志也
MF内舘秀樹、細貝萌、酒井友之
FW岡野雅行、小池純輝、永井雄一郎

≪JEF・JAPAN FRIENDS≫（以下FRIENDS）
監督山本昌邦
GK林卓人
DF中西永輔、中澤佑二、栗原勇蔵
MF山岸智、稲本潤一、阿部勇樹、中村俊輔
FW玉田圭司、坂田大輔、播戸竜二

≪交代≫
28分山岸→水野晃樹

6分、URAWA西澤のクロスから始まった。9分にはFRIENDS中村のクロスの阿部が飛び込み合わせたが、これは惜しくもクロスバーを越えていく。するとお返しとばかりに闘莉王がミドルシュートを放つなど両チームが良い場面を見せた。14分にはゴール前のスペースで播戸がヘディングシュートと会場の雰囲気に乗せられるように選手たちのプレーも熱を帯びていく。
阿部は中盤でバランスを取りながらも機を見ては前線のボックス内へ入る動きを見せると、20分、この日の主役がゲームを動かした。左サイドから押し込むと、クロスのこぼれ球を阿部が蹴り込んだ。流れの中から得点に成功。次はフリーキックを捻じ込む姿が見たい。
25分にはURAWAがカウンター発動。永井が長い距離をドリブルで運ぶと小池がクロス。ゴール前を横切るボールに永井、岡野は一歩届かずチャンスがフイになった。
そして31分、FRIENDSが右サイドのペナ角付近でフリーキックのチャンスを得るのだが、ボールの位置が段々と中央に。きょうは何でもあり、集まったメンバーが主役を盛り上げる構えだ。阿部が決めやすいための配慮かもしれない。また今度はURAWAがフリーキックのチャンスを迎えるのだが、急遽、URAWAのユニフォームを着た阿部が蹴ることに。これはクロスバーに。徐々に感触は得ている様子だった。
すると36分には闘莉王がミドルカウンターからゴールを決めると、続く2分後にも2得点目も決めた。
逆転されたFRIENDSだが、ここで坂田がPKを得ると、阿部が落ち着いてPKを沈めた。きょうだけは失点してもキーパー榎本の表情は嬉しそうな印象だった。

電光掲示板に映された前半アディショナルタイムの表示は22。何とも粋な演出だ。

≪URAWA ASIAN KINGS≫（以下URAWA）
監督ホルガーオジェック
GK西川周作
DF坪井慶介、那須大亮、槙野智章
MF梅崎司、高木俊幸、平川忠亮、鈴木啓太、阿部勇樹
FW武藤雄樹、興梠慎三

≪JEF・JAPAN FRIENDS≫（以下FRIENDS）
監督山本昌邦
GK岡本昌弘
DF水野晃樹、今野泰幸、徳永悠平、坂本将貴
MF森崎浩司、森崎和幸、佐藤勇人、山瀬功治
FW高松大樹、巻誠一郎

≪交代≫
62分高松→FW矢野貴章→78分MF羽生直剛
68分平川→阿部湧心
68分鈴木→阿部涼雅
73分森崎→MF松井大輔

2－2のまま後半に突入。両チームとも大幅にメンバー変更。ピッチに立つ平均年齢も下がったせいもあるだろう。55分にはURAWAがコンビネーションプレーから得点。高木のクロスを興梠が落とし武藤がフィニッシュ。3選手が同時にプレーしたミシャサッカーの片鱗が見えた印象だ。

試合に盛り上げという味付けをしたのが田中と岡野だ。田中がアップを岡野に命じると、二人は衝突。主審は直ぐにイエローカードを提示した。

67分には、梅崎がファインゴールを決める。

68分には、阿部の2人の息子・阿部湧心と阿部涼雅が投入され親子での競演が実現。湧心のコーナーキックを阿部が頭で合わせたが惜しくもサイドネット。直後には興梠がゴール前のターンで相手ディフェンダーを交わしゴールネットを揺らすと、81分には湧心がペナルティーエリア角から侵入すると堂々としたプレーを見せシュートを決めた。

中盤で親子のトライアングルパス。89分には絶妙なパスを受けた涼雅が、しっかりゴールを射抜いた。そして試合終了間際には右サイドのクロスを阿部がヘディングで合わせハットトリック。すると胴上げ行われ、きょうの試合は幕を下ろした。

この日、阿部の人柄がスタジアムの雰囲気を作り、駆け付けた24714人が特別な試合を楽しんでいた。真剣勝負の中にもエンターテインメント性があった。100点満点の引退試合だったと言えるのではないだろうか。

≪得点≫
20分阿部
36分闘莉王
38分闘莉王
41分阿部
55分武藤
67分梅崎
73分興梠
81分阿部湧
89分阿部涼
90＋1分阿部