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REDSニュース|阿部勇樹引退試合、試合後会見「僕自身もこの試合を楽しめた」|レッズプレス!!

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阿部勇樹引退試合、試合後会見「僕自身もこの試合を楽しめた」

(石田達也)

引退試合後の会見に応じた阿部勇樹は次のように話した。

「この試合に向けて多くの浦和レッズ関係者の方にサポートしてもらって試合ができたと思う。一番願っていたのは、雨だけは降らないでくれと。暖かい中で試合が行えてよかった。長くサッカー人生をやらせてもらって、同世代や先輩方、一緒にラストボールを蹴りたい、ボールを追いたいというメンバーに声がけさせてもらって、多くの方に参加してもらえた。ラストにああいったメンバーが集まってくれて感謝しかない。多くのサポーターの方にも足を運んでもらえて、自分の姿もそうだけど、一緒に戦ってきた仲間の雄姿も見せることができたと思う。僕自身もこの試合を楽しめたので、見ている方が少しでも楽しめていたら良かったと思う」

日本代表や浦和レッズの歴史を感じるメンバー編成となったが、その選考は非常に難しかったという。

阿部は「じっくり考えてあのメンバーにさせてもらって、蹴っている中で思い出がよみがえった。青いユニフォームなら代表、赤いユニフォームなら多く浦和で戦ったメンバー。懐かしかった。こういうプレーをしていたな、とか。まだまだやれるのになと思う選手もいるし、楽しい思いをさせてもらった」と振り返った。

短い時間ではあったが二人の子どもたとともプレーした。ピッチには阿部家トライアングルが生まれていた。

阿部は「同じピッチに立たせていただけたのはうれしい。長くやらせてもらったぶん、一緒にやって動ける中でできた。僕としても良い思い出になったし、本人たちがああいった場でサッカーをして、この場面ではこうプレーするんだと、少しでも感じ取って、この先に生かしてくれればうれしい」と述べた。

終了間際には、長男の湧心くんが蹴ったCKをニアサイドからヘディングで狙う場面があった。

「みんなにはあれを決めなきゃダメだろって。現役の時によく決めていた位置だったので、最低でも枠に飛ばさないといけない」と阿部は笑った。

それでも、ラストプレーではしっかりと湧心くんのクロスを頭で合わせてゴールネットを揺らしてみせた。

試合前には浦和ユースとジェフ千葉U-18の試合が行われ、試合後は浦和ジュニア、ジュニアユース、ユースの選手たちと集合写真に収まった。

「最後に何かできないかということで、記念に残り刺激になる場を作りたかった」と話すと、「今はレッズユースを教えている。前座試合で時間も少し短くて申し訳ないけど、埼玉スタジアムでレッズとジェフ、2つのチームが試合をできて良かった」と続けた。

最後に阿部がメディアに向けて「現役を振り返ると、メディアの皆さんには迷惑をかけた。話すことが苦手なタイプで捕まらないように、ミックスゾーンを通っていた。いま、話すことの重要性、コミュニケーションを気づかされている。チームにクレームがきて、ジェフの時はよく怒られていた。負けた時になるべく発言をしようと、勝った時は捕まらないようにと思っていた。イヤな思いをさせていたと思うので、この場を借りて謝りたい。僕自身も成長したいし、違った形で恩返しできたら。長くお世話になりました」と思いを吐露した。

これで一つの区切りがついた。素晴らしい指導者になるべく、その道を阿部は追求する。








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