1月6日に発売された、
激闘の2021シーズンを、「サッカー新聞エル・ゴラッソ」掲載の浦和レッズ記事を中心に振り返るべく制作された一冊。
スクラップ調にまとまっており、全試合の情景が蘇ります。
天皇杯優勝までの軌跡も収録。
サポーターにとって記念すべき1シーズンの永久保存版の中から、
巻頭コラムをレッズプレス読者に限定公開!
一つの終わりであり、
始まりでもある栄冠
文・沖永雄一郎
美しきストーリー
そうか、延長か──。天皇杯決勝・大分戦の試合終盤、『1-0で浦和が勝利』の原稿をほぼ書き終えようとしていた手が止まった。アディショナルタイム目前の90分、大分DFペレイラのヘディングシュートが決まり、試合は振り出しに戻る。冒頭の思いがよぎり、張り詰めていた気持ちも緩んでしまっていたが、ピッチの上の選手たちはそうではなかった。
「追いつかれてしまったが、チームは自信を持って、決して臆することなく戦ってくれた。そのリアクションが最後のサプライズにつながったと思う」
指揮官がそう振り返ったように、この試合は延長戦へと突入しなかった。顛末は皆さんがご存じのとおりである。シーズンラストマッチでの劇的な展開に、リーグ戦終盤戦から天皇杯戴冠までの、あまりにも出来すぎた美しいストーリー。昨年の浦和は一つの大団円を迎えたが、正直なところ、2021年の旅がここまで続くとは思っていなかった。
新指揮官の下で示した成長
2021年の1月下旬、浦和はリカルド・ロドリゲス新監督のもと、沖縄で新スタイルの習得に励んでいた。変革2年目とはいえ、完全な地続きではない。キャンプ中に橋岡大樹、レオナルドが海外へと旅立ち、興梠慎三はキャンプも佳境となった2月5日に、ようやくボールを蹴る姿が確認された。
ただロドリゲス監督は行うトレーニングはさすがと言えるもので、どのメニューも狙ったと思われる現象を引き起こしており、メニューごとの連続性も納得の内容。選手たちが日に日に新指揮官の意図するサッカーを習得し、スキルを習得していく様が見て取れた。
しかし実戦となるとまた話は違った。
(以下、全文は雑誌にて)
https://www.amazon.co.jp/dp/4779645549/
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