現在、千葉市内でトレーニングキャンプを実施しているU-18日本代表候補。浦和レッズユースからはDF工藤孝太が参加している。
キャンプ3日目となる15日(水)、関東大学リーグ9位(12チーム中)の桐蔭横浜大学とトレーニングマッチ(45分×2本)を行った。
センターバックが3人のみ招集されていることもあってか、CBが本職の工藤は1本目には[4−4−2]の左センターバックで30分間、2本目には右センターバックで30分間プレーした。
1本目7分には左サイドを崩し、FW千葉寛太(清水エスパルスユース)が先制点を決める。その後、工藤は慎重にボールを動かしつつ、相手に隙を見せない守備を披露し、一旦ピッチを去った。
その後、ゴール前の混戦を押し込まれ同点とされ1−1で1本目を終えた。
2本目4分には、コーナーキックから失点。縦に急ぎ過ぎたことでカウンターを受けるシーンも目立っていた。途中から工藤もピッチに出て劣勢の流れを変えることに注力すると、2本目41分に低め目のクロスを真家英嵩(柏レイソルU-18)が決めて同点とし、2本合計で2−2として試合を終えた。
写真:©JFA
工藤は「(途中交代のあと時間を空けて出場と)あまりない出場の仕方で、前半から相手の縦パスを意識してプレーした。そこは良かった。千葉選手の背後へのランニングが効いていて、そこを使うことができたのは良かった。ただ、相手の2トップが下りてきた時にアタックできなかった。前からハメている時に引いてしまうと剥がされてしまう。そこは反省しなければいけない」と収穫と課題を口にした。
前と後ろの意思統一が乏しく中盤にスペースを作ったことが間延びした要因だ。コミュニケーション不足があり、縦方向に急いでしまった。
工藤は「前はいくが後ろが付いてこない。ボランチ、センターバックがいけてないシーンが何度もあった。一番見えているセンターバックが話さないと、後ろが発信しなければ」と言うと「安定したビルドアップをして、相手を動かしゆっくり攻めることもしなければ直ぐに奪われて守備をする連続になってしまうので修正したい」と続けた。
チームは、茨城県ひたちなか市に移動し『IBARAKI Next Generation Match 2021』に参加する。トーナメント方式の同大会には、U-20関東大学リーグ選抜、U-20 ALL IBARAKI、鹿島アントラーズユースが参戦。18日(土)には鹿島アントラーズユースと対戦する予定だが、この日の反省材料を早急に修正することが重要になる。
工藤は週末の試合に向けて、次のように意気込む。
「優勝したいし、しなければいけないと思っている。日本代表のエンブレムを付ける責任は変わるものではない。圧倒して勝つことが理想だと思っている」
新型コロナウイルスの影響を受けて育成年代の国際大会も長らく中止・延期の状態だったが、来年9月にはAFC U-20アジアカップ2023予選も開催される見込みだ。
工藤は「このチームで世界一を目指す確認をした。個々のレベルは高い。チームとしてまとまれば大きな力になると実感している。普段は仲が良いが試合になるとコミュニケーションを取れてない。ピッチで思ったこと、感じたことを話し合って改善しないといけない。チームとして世界一を目指すためには短期間で成長することが大事で、このキャンプがチャンス。世界一を目指すにあたり、このキャンプで成長しないと世界一は見えてこない」と語った。
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