来季のJFL参入を目指す全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2021(以下・地域CL)決勝ラウンドが東京都北区味の素フィールド西が丘できょうから開幕した。
この大会は全国各ブロックから勝ち上がった12チームが地域CL1次ラウンドに進出。4チーム1組総当たり戦を行い、各組1位と2位チーム中、最上位の成績をおさめた1チーム、あわせて4チームが、決勝ラウンドに進む。
今回、決勝ラウンドに勝ち進んだのはFC徳島、FC.ISE‐SHIMA、おこしやす京都AC、Criacao Shinjuku(以下・クリアソン新宿)。
この4チームが総当たり戦を行う。
第1日のきょう、2試合が行わなれた。
第1試合のFC徳島対FC.ISE‐SHIMAは1−0でFC.ISE‐SHIMAが勝利。
第2試合のおこしやす京都AC対クリアソン新宿は1−0でクリアソン新宿が勝利した。
今回、取材したのは第2試合。
ご存じの通り、おこしやす京都にはこの大会で現役引退をする元浦和レッズのFW原一樹が、そしてクリアソン新宿には同GK岩舘直がそれぞれ所属している。
両チームにはJ経験者が多く所属。また1次ラウンドで同組だった両チームだが、3−2でおこしやす京都が勝っていることから、注目のカードとなった。
布陣はおこしやす京都が3−5−2。クリアソン新宿が3−4−2−1。
積極的に前から行くクリアソン新宿に対し堅守速攻のおこしやす京都という図式だ。
試合は立ち上がりから、クリアソン新宿がゴールに迫るも決定力と相手の人数をかけた守備に阻まれ、ゴールできず。
一方のおこしやす京都は堅守からカウンターを仕掛けるも、チャンス自体は少ないうえ、相手の素早いチェックとパスの精度不足でシュートすら打たせてもらえず、前半を0−0で折り返した。
後半に入っても戦況は変わらず、0−0のまま、時間は経過。
後半16分、点を取るべく、両チームはFWを投入。クリアソン新宿は快足FW岡本達也をいれ、一方、おこしやす京都はガーナ国籍の188センチ長身FWイブラヒムを投入。
これが攻撃の合図となりFWイブラヒムに合わせる戦術をとった。
これで試合の趨勢が前後半でがらりと変わり、押すおこしやす。粘るクリアソンの展開となった。
そして迎えた後半41分。クリアソン新宿、フリーキックのチャンス。
DF瀬川和樹のキックをペナルティエリア内DF米原祐が頭で落とすと最後はFW樋口裕平が頭で押し込んでクリアソン新宿が貴重な先制点を決めた。
アディショナルタイム5分。おこしやす京都はセンターバックをあげ、パワープレーで攻め込むも及ばず、試合はクリアソン新宿が1−0で初戦を飾った。
なお、おこしやす京都FW原は後半43分から出場。クリアソン新宿GK岩舘は先発フル出場を果たした。
次戦はあさって26日に同会場で行われる。
《岩舘直》
Q:相手の印象について。
A:おこしやす京都はひとりひとりの選手の能力が高い印象。自分たちは個人の能力というより、チームの団結力で勝負した。あらためて、戦ってみて能力の高さを実感した。試合のペースを終始、こちらが握っていた感覚はあった。ただ、少し気を抜くとひっくり返されるような展開だった。
Q:タイプの違う選手が揃った相手FWへの対策は?
A:自分たちでいうとDFの選手の横の間隔や距離感を離さないようにした。
1対1でやりあわないようにし、お互いをカバーしあえる距離感を意識した。
Q:1次ラウンドで負けましたが、きょう勝ちましたが、その間の成長などありましたか
A:1次ラウンドでは自分たちが追い付かれてしまい、2点先制して、1点取られてしまう難しい状況にしてしまった。危ないゲーム展開だった。
ペースを握りながらもカウンターで差し込まれないようトレーニングした。
そしてきょうの試合でしっかりゼロで終えられたのは成長の証し。
Q:FWイブラヒム選手が投入されたあとの残り20分。かなり押されていました。見ているほうはヒヤヒヤしましたが、ピッチの選手はそう見えませんでしたが実際は?
A :ヒヤヒヤは当然した。そのなか、DF尾本敬選手(水戸時代のチームメイトで今季限りで引退)や一緒にプレーしていないがFW原一樹選手やもともと知り合いだったDF榎本滉大選手があがってくるなか、ヒヤヒヤしながらもわくわくしていた。こうした舞台で再会できるのは嬉しかった。
Q:今回、有観客での東京開催となりました。今後の意気込みを含めてお話しください。
A:関東リーグでは有観客は開幕戦だけで、それ以降、無観客での試合が1年続いた。久々にみなさんの前でプレーできることは嬉しい。
きょう平日の昼ということで、いろんな方に試合見てほしかった。なかには残念ながら、見られない方もいたと思う。それでも会社休んででも見に来たという方もいたので、みなさんの前でプレーできたことは本当にありがたい。
次は金曜日ですが、今日の試合を見て「また休んじゃおうかな」と言ってくれた方もいた。僕たちの試合を見てそう思ってくれて嬉しい。またそう思ってもらえるような試合をしたい。
![]() |
2025/07/10
2025/07/08
2025/07/07
2025/07/07
2025/07/07
2025/07/07
2025/07/06
2025/07/06
2025/07/06
2025/07/06