阿部勇樹引退会見同様、涙、涙の会見となった。
今季限りで退団するDF槙野智章のオンライン会見がきょう午後、行われた。会見には約50人のメディアが参加した。
冒頭、挨拶する槙野の目にはすでに涙が。
こみあげる涙を抑えきれず、発する言葉は途切れ途切れに……。常に胸を張り、自信をもって話す槙野の姿はそこにはなかった。
感謝を綴った阿部の涙と違って、槙野の涙は後ろ髪をひかれるように去らなければならない、やりきれなさや悔しさ。それととともに浦和への深い愛情がこめられていた。
11月5日、クラブから契約更新しないことを告げられた槙野。
「まったくいまになっても答えが導き出せず、(気持ちの)整理がついてない」と受けとめられない気持ちを吐露しつつ、「このクラブが好きだから……たかが10年かもしれないが、この10年は濃かった。大好きなクラブだからずっといたかった。このクラブで引退したかった」と浦和愛を語った。
それゆえに「ほかのクラブで同じように情熱をもってプレーする姿を想像できない。毎日、どうすればいいかわからない」
「本音をいえば、(対戦相手として浦和と)試合をしたくない。違うユニフォームを着た姿を想像できない」と気持ちの整理がついていない様子。
これまで捧げ、注いだ愛情が深い分、困惑を隠せなかった。
質問の際、「浦和」という言葉を発するたびに、涙をこらえる槙野の姿は伝える側の心に響いた。
浦和で終わりたかった槙野だが、なぜクラブは契約更新しないのか?
自身、詳しい事情を話さなかったが「誰かが引っ張る姿、リーダーというか、そういった選手が出てくるか。逆に心配」「来季、どのようになるのか?俺がいなくてできるのか?という気持ち」という発言から、世代交代、若手への切り替えが大きな理由といえる。
槙野は「長くやっているので、ベテランの意地を見せてほしい」と興梠慎三、西川周作とともにディフェンスリーダーとして岩波拓也がチームを引っ張って欲しいと期待を寄せたが、陰ひなたに槙野がやってきたことを 特にチームの状況が悪い時こそ誰ができるのか?そうした疑問を槙野自身、呈しているようだ。
思い出の試合を聞かれ、「選べない」と言いながら「特別な試合」と挙げた2017年ACL優勝。
「このクラブで得たものは僕にとって宝物」
ふたたびACLの舞台に立つべく、残り公式戦5試合を槙野智章とともに戦う。
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