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REDSニュース|三菱重工カップ 平川忠亮引退試合に向けて「正直、ハットトリックは狙っている」|レッズプレス!!

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三菱重工カップ 平川忠亮引退試合に向けて「正直、ハットトリックは狙っている」

きょう12月19日(月)、引退試合を22日(木・祝)に控える平川忠亮(現コーチ)が、オンライン会見で思いを語った。

厳しいコロナ禍の現状において、当初は開催することを悩んでいたという。クラブに気持ちを伝えるとともに、周りの協力を得ながら開催に向けて調整を続けてきた。浦和レッズで学んできた、失敗を恐れずにチャレンジすること、そしてその結果、栄光をつかんできた経験がアクションの後押しになったという。暗い世の中に向けて「楽しいことを発信したい」思いが強かった。

平川は「2年間、準備をしてきた中で、自分が引退試合をしてもらうことが相応しいかなど色々と考えるところもあった。みんなの協力と、支えがあった。22日は自分が楽しむことが一番の恩返しになる。楽しみにしている」と意気込む。

2006年、2007年、2017年を中心としたメンバーに声をかけたという。もちろん、外国籍選手などプレーが叶わなかった選手も中にはいる。

「(メンバーは)ものすごく悩んだ。コロナ禍で人数を抑える状況でもあり、現役の選手たちに、タイトルをこだわることについてどう伝えるかを考えた。ユニフォームに3つの星があるが、その選手を中心に集めた。魂をもった選手が集まっているので、現役選手を含め若い世代の子どもたちに肌感覚で伝える試合をしたい」(平川)。

そして「数々のレジェンドの引退試合に参加をさせてもらい、見てきた。このチャンスをもらったこと、周りの人の気持ちをありがたく思う。これで終わりではなく、浦和を良くするための引退試合にしたい。浦和を良くしていく部分に力を注いでいきたい」と感謝と決意を口にした。

生半可な気持ちで挑むのではなく、精一杯の力で努力するのが平川という男だ。

そのため、引退試合に向けて戦える体作りをしてきた。

「体重が70キロを切っている。現役の時は73キロぐらいでやっていた。(コンディションも)少しずつ上げてきた状況で、理想までいけてないが、本番に向けて100%に近いスプリントができるか、恐怖心との勝負だが怪我してもいいぐらいの気持ちでやれたらと思っている」。

現役時代はサイドを主戦場としてプレー。惜しみない運動量で上下動を繰り返し、正確なクロスをゴール前に届けていたが、引退試合では、どんなプレーを見せてくれるか。

平川は「正直、ハットトリックを狙っている。相手は現役で難しいが、どれだけゴール前に入っていけるか。そうすれば自分に華を添えられるし、ゴールを待っている人もいる。(鈴木)啓太を超えたい(笑)」と言う。2017年、自身の引退試合で2得点をした鈴木啓太氏超えを狙い全力でゴール前に顔を出すつもりだ。

もちろんPKの場面では「(田中マルクス)闘莉王や岡野(雅行)さん、(小野)伸二に取られないように走っていく(笑)」とPKキッカーを狙う。

また、現役選手を相手にどれだけやれるのか難しい部分もあるが、「局面で見せられる部分、現役に足りない部分を、みんなで少しずつ伝えたいと思っている」と平川は口にする。

17年間、浦和一筋を貫いた平川。14個目のタイトルを賭けて戦い『強いレッズ』を体現し、ここから浦和の未来につなげていく覚悟だ。

そして、その先にあるものは浦和の監督やGM職かもしれない。

「監督を目指すために勉強している。コーチとして若手をどう伸ばすのか、1日の、1試合の積み上げでしかないので疎かにせず、今足りないものを勉強し、積み上げた先に監督のチャンスがあればうれしい。夢としては浦和で監督」と思いを込め語った。






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