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REDSニュース|エリートリーグ第1節・札幌戦で3-2の勝利。藤原優大はフル出場。平川忠亮コーチの初陣を勝利で飾る|レッズプレス!!

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エリートリーグ第1節・札幌戦で3-2の勝利。藤原優大はフル出場。平川忠亮コーチの初陣を勝利で飾る

(石田達也)





28日(日)、エリートリーグ第1節が行われ浦和は札幌を3−2で退けて白星発進した。この試合は調整を行っている選手や若手選手たちにとって貴重なアピールの場となっていた。

浦和レッズの先発メンバーは下記の通り
GK:塩田仁史
DF:宇賀神友弥、藤原優大、工藤孝太(Y)、福島竜弥
MF:関根貴大、武田英寿、阿部勇樹(→43分:大久保智明)、伊藤涼太郎(→46分:小泉佳穂)、田中達也(→46分:吉田和暉)
FW:武藤雄樹(→77分:大竹悠聖)

指揮官は平川忠亮コーチに託されたが、リカルド・ロドリゲス監督は26日の定例会見の中で、「エリートリーグは今まであまり試合に出場していなかった選手のプレータイムを確保する機会で、それにユースが加わって戦う大会になる。平川コーチは監督としての経験を積んでいき、私にとっても連戦が続く中、外から試合を見られるという良い機会になります。平川コーチにもキャリアを積んでもらいたい」とコメントを残していた。

浦和は[4−2−3−1]でスタート。札幌のマンツーマンディフェンスに対し、[4−1−4−1]の形などにシフトしながらマークをはがしにかかる。7分には武田のパスを受けた宇賀神がペナルティーエリア内に進入して右足を振るが、元チームメートの大谷幸輝に止められた。12分、田中がドリブル突破すると、武藤が相手と競り合いながらワンタッチゴールを決め先制に成功する。

だが、得点はしたものの流れは札幌。タイトなマークを外し切れず、浦和の左サイドで起点を作られ押し込まれる。GK塩田の仕事量が増えていた。その中で36分、宇賀神がボール奪取すると右サイドからグラウンダーのミドルシュートを入れて追加点を入れるが、前半の終了間際にCKから1点を失う。

浦和は攻撃のスタート地点が低く、ビルドアップにも手詰まり感があった。札幌の圧力に押される中でベテランがなんとかチームを引っ張った45分間という印象だ。また札幌の先発メンバーは若手中心。先発平均年齢が26.45歳の浦和に対して札幌は20.09歳とフレッシュなパワーを全面に押し出した格好だった。

後半がスタートすると47分に再びCKから失点を喫する。なんとか平川コーチに勝利を届けたい浦和は56分、武藤が敵陣の深い位置でパスカット。そのままループシュートを放ち、突き放した。

その後は両チームがメンバーを交代しながら試合を進める。浦和は中盤の選手がボールを動かし、切り替えを速め、相手の縦パスを封じることでカウンターの機会を増やしたが、スコアは動かずに試合は終わった。

また、2日のルヴァンカップ第1節・湘南戦で左眼窩底骨折と診断された藤原はフル出場。勝利に貢献した。

平川コーチは「エリートリーグの目的として若手育成ということがあるが、経験を持った選手たちと一緒にプレーできることが若手を育てることに役立つと思う。それを今日の試合で非常に大きく感じた。チャンスも多く作れ、流れの中から得点が取れたし、相手もこの環境の中で良い体制を作ってきてくれたことに感謝している」と総括した。

チームはエリートリーグを有効活用し、底上げを図っていく。

≪平川忠亮コーチ≫
(試合を振り返った感想は?)前からくる札幌に対して、普段試合に出ていない若い選手たちがいる中で、不安な部分もあったが、非常によくやってくれた。やはりメンバーの中に、シオ(塩田仁史)がいたり、ウガ(宇賀神友弥)がいたり、阿部(勇樹)がいたりというのが非常に大きいし、彼らがいたことで若手に安心感を与えられたと思う。エリートリーグの目的として若手育成ということがあるが、経験を持った選手たちと一緒にプレーできることが若手を育てることに役立つと思う。それを今日の試合で非常に大きく感じた。チャンスも多くつくれ、流れの中から得点が取れたし、相手もこの環境の中で良い体制を作ってきてくれたことに感謝している。

(リカルド ロドリゲス監督のサッカーを守ってプレーしようという感じに見られたが?)
ミーティングでも話したが、エリートリーグは環境は違うが、やはり今までやってきたリカルドのサッカーを彼たちに表現してもらいたいと思っていた。その中で役割の確認し表現したものはリカルドのサッカーだった。なかなか試合に出場できていなかった選手たちも、自分たちはできるんだということを表現してくれたと思う。

(例えば田中達也選手がいいアシストをしたり、武藤雄樹選手が見事なゴールを決めたが?)
相手に大きい選手が多く、エアボールがとても難しい中で、武藤は特徴を出してくれて、うまく降りて、ボールをうまく収めてくれた。そこを起点に、タカ(関根貴大)だったり、(田中)達也だったりが追い越す動きをしてくれたことで、前に入った武藤らしいゴールを決めることができた。今年武藤は自分が思うような結果を出せていないと思うし、出場機会も恵まれていない中で強い気持ちが見えた。

(今日の反省点は?)
苦しい時間帯もあり、同じようなセットプレーから失点。ベンチ側からの発信ではなくシオからの発信で修正してくれた。それもシオ、ウガ、阿部がいる部分が大きかったと思う。そのおかげで3失点目がなかったのだと思っている。今日の結果を見て、若い選手たちは言われていることだけではダメだと、プラスアルファで何かできることがあるのではと考えるきっかけになったと思う。

(ユースの選手たちは普段一緒にプレーしていないと思うが、難しさはあったか?)
ユースや大学生など、ケガの心配もあり、難しさはあるが、これからも積極的に呼びたいと思う。そういった選手たちが先輩の選手たちと一緒にプレーすることが何よりもいい経験になると思っている。

(練習試合とも違いを感じたか?)
試合前に写真撮影があることもそうだが、いろいろな部分で違いはある。会場が大原サッカー場ということで、気持ちに難しさがあるのかとも思ったが、選手たちが本当によくやってくれた。両ベンチも熱が入ったし、そういった面でも選手たちに熱が入っていったと思う。






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