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REDSニュース|柏木陽介岐阜加入会見。「反省の日々からサッカーをする喜びが芽生えた」|レッズプレス!!

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柏木陽介岐阜加入会見。「反省の日々からサッカーをする喜びが芽生えた」



17日(水)、浦和レッズからFC岐阜に完全移籍した柏木陽介の加入会見がオンライン形式で行われ、あらためてサッカー選手としての決意を語った。

「自分の行動で多大なる迷惑をかけてしまって申し訳なく思っています。11年間、たくさんの人に支えられ、自分に携わってくれた浦和レッズの方に感謝しているし、応援してくれてありがとうございました。その気持ちでいっぱいです」(柏木)

度重なる規律違反により、約1カ月間チーム練習に合流できない中で反省の日々を過ごした。

「最初は反省、反省、反省の日々が続き、周りからやってしまったことは変えられないと、前を向く努力を1カ月していた。サッカーをしたい気持ちと、家族に対してサッカーをしている姿を見せたいという思いが強かった」

また「周りの人たちが『応援している』と、この状況の中で支えてくれている仲間、チームメートがいなければもっとしんどい状況になっていた」と周りの支えにも感謝する。

その中で、今季の戦力としてJ3の岐阜が柏木に声をかけた。

「(岐阜が)一番に声をかけてくれた。ただ当初は反省と心の整理がついていなかった。落ち着いてきたときに、岐阜にいくことがプラスだと思い契約に至った。やってしまったことに対し、向き合って生きていく上で岐阜でプレーすることがプラスに働くと思った。中途半端な気持ちで来たわけではない。岐阜をどんどん強くさせていくために全力で取り組みたい」

この1カ月、柏木は自主トレーニングを重ねたことで、現在も体力面は維持できているとのこと。

「週3回はパーソナルトレーナーと体を動かし、週2回は大原サッカー場でリアクションなど、平川(忠亮)コーチと個人トレーニングをした。また低酸素トレーニングなどを取り入れ、筋力や心肺機能の維持に務めた」と話すが、チームプレーから遠ざかっていたことで細かなフィーリングはまだ戻っていないという。

岐阜には13日(土)から合流。サッカーをプレーする感情が溢れる中で、トレーニング時には「純粋にサッカーをする喜び、言葉では表現することさえ難しい感情が芽生えていた」と話す。

J2復帰を目指す岐阜だが、柏木はその先を見据えている。

「J1まで考えてここに来た。自分は個の能力でプレーするタイプではない。態度やプレーで示し、浦和や広島で培ってきた経験、サッカーをする賢さは持っていると思うので、一緒に高めていきたい。走る、戦うことをベースにやっていきたい」と高い意識をチームで共有することが底上げになると考える。

「試合出場に関してはチームの判断。常に準備をしながら練習している。自分が出場できると思ってここに来たわけではない。自分が試合に出場できることを証明して、試合に出たい」

新天地での背番号は42。岐阜のホームタウンが42市町村から成り立つことがその理由だ。「数人の岐阜のサポーターから温かい声をもらった。すべての市町村に対してできることで貢献していきたい」とオフザピッチでの活動を含め、決意と感謝の気持ちを背負ってプレーすると誓う。

最後に柏木は浦和に対して、「浦和のことは心から好きだった。なかなか結果を出せずにいたが、フロント、スタッフ、選手、サポーターを含めて、みんなで強いクラブにしていってほしい。真のビッグクラブになってほしい。常に上位3位に入るチームになり、どこよりもサポーターが入って盛り上げてくれる。そうなってもらいたいと心から願っている」という言葉を残した。

柏木がピッチの上で“岐阜の太陽”として輝くことをわれわれは信じている。




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