12日、J2新潟への期限付き移籍が発表された荻原拓也が13日(木)、新潟での初練習後にビデオ会議システムZoomを使用して会見を行った。
最初に「自分のことを理解してくれて、戦力として考えてもらえていることが一番の理由」と期限付き移籍の決め手を話す。今季、荻原は浦和でリーグ戦1試合、ルヴァンカップ2試合に出場。チームの力になれていない悔しさを感じており、覚悟をもっての期限付き移籍となった。
今回の件に関しては誰にも相談せず、「迷いはなく、すぐに決断をした」とのことだ。
J1昇格を目指す新潟は現在6位に位置する。今季から指揮を執るアルベルト監督のもと、攻撃的サッカーを志向してリーグ2位タイとなる19得点を挙げている。
荻原は「自分たちの時間が長く、ボールを握る主体的なサッカーで楽しみ。切り替えや球際は激しいと思う。サポーターも多く、浦和と同様に熱いと思った」と印象を口にした。
初練習を終えた率直な感想を聞いてみると、「みんなが仲良くしてくれて雰囲気も良い。これから楽しみだと思った」と上手くチームの和に溶け込んでいるようだ。
新潟には浦和OBである田中達也や大谷幸輝が所属しているが、荻原にとって2人はどんな存在なのだろうか。
「自分が浦和というクラブに入る前から一方的な親近感を持っていて、特に達也さんは憧れの存在。素晴らしい選手なのでたくさんのものを吸収したい」(荻原)
また、昨季まで新潟でプレーしていたレオナルドからは練習前にビデオ通話で「ガンバッテキテ!」とメッセージを送られたそうだ。
荻原のストロングポイントは左足のキックとドリブルでサイドを打開するプレーだ。持ち味を発揮する主戦場は左SBだと思うが、ポジションに強いこだわりはない。「どのポジションでもチームの勝利のため、J1昇格に向かって最大限のプレーを表現する。チームのために戦いたい」とあくまでもチームの勝利を強調する。
そして今季の目標を訊かれると「SBで出場した場合には5ゴール、18アシストをしたい」と具体的な数字で答えた。
もちろんJ2は簡単な試合ばかりが続く訳ではない。相手の弱点を見つけ、長所を潰しにくるのがJ2のセオリーだ。荻原がそれを跳ねのけ、一歩でも相手を上回り、自分のストロングをピッチで表現することが、チームの躍進と個人の成長につながっていくだろう。
「必要とされる選手になって必ず戻ってくる」とコメントを残した荻原。自分の手で道を切り拓き、ひと回りもふた回りもスケールの大きな選手となって浦和に帰ってきて欲しい。
荻原の武者修行に盛大なエールを送りたい。
(石田達也)
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