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REDSニュース|日本代表はガーナ代表に0-2の完敗。原口元気「『MADE IN URAWA』みたいな文字が見えた。その通りだと思う」|レッズプレス!!

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日本代表はガーナ代表に0-2の完敗。原口元気「『MADE IN URAWA』みたいな文字が見えた。その通りだと思う」

ワールドカップロシア大会出場の切符をつかんでから、日本代表の監督の座を巡って、日本サッカー界はネガティブな情報が飛び交った。その中で6月19日にW杯初戦を迎える日本代表は、西野朗新体制の初戦であり国内最後となる国際親善試合・ガーナ代表戦に挑んだ。64520人の観衆が見つめる中、日産スタジアムで行われた。

浦和から招集された槙野智章は先発出場。最終ラインは中盤を厚くするために3バックが用いられ、槙野は左ストッパー。中央には浦和レッズOBであり、代表主将を務める長谷部誠が位置した。右のウイングバックには同じく浦和OBの原口元気。遠藤航はベンチスタートとなり、今日の出番はなかった。

試合は8分、槙野がゴール正面のペナルティエリア付近でファール。この直接FKをガーナ代表主将のパーティーが壁の隙間を狙い、鋭いシュートを放って先制。相手がどこであれ、どんな試合であれ、ペナルティエリア付近でのFKは危険。槙野自身も「(あの場面になった要因は)1つや2つはあるかと思うが、個人的にスポットを当てれば、危険な位置でファールしてはいけない。本大会を見据えれば、もう少し頭を使いプレーしなければいけない」と反省した。

前半は右の原口も細かなタッチでボールをつなぎ、本田圭佑のシュートなどいくつかゴールに迫る場面はあったが、決定打はなかった。後半も決定力に欠き、反対に51分、PKを与えた日本代表は再び失点。結果は0−2の完封負けで終わり、ブーイングの声も目立った。

試合後はビッグフラッグがピッチ全体に広がり、ウカスカジーによる歌声、管楽器の音色、ダンスなどで壮行セレモニーが行われた。いよいよあす5月31日(木)16時、日本代表の最終登録メンバーが発表となる。

《槙野智章》

ワールドカップに向けた国内最終戦。ここ最近のネガティブな雰囲気や結果を払拭するために何としても勝ちたかったし、勝つと同時に内容も伴う良い結果にしたかったというのは、西野さんもそうだし、選手同士でも話をしていた。そういう意味では負けた中でも、たくさんの方に後押しして頂いたというのは、期待を感じる。今の時点で新しいことにチャレンジし、たくさんの課題が見つかった。もちろん良いシーンもありましたが、特にディフェンス陣としては(課題を含めて)いろいろなシーンが見られたのはポジティブに捉えたいなと思う。

(1失点目は)僕自身のファールをする位置というのは、本大会を見据えれば、ああいう危険な位置でファールをしてはいけないと思う。もう少し頭を使いプレーしなければいけない。後ろの選手たちでしっかりと守る上で、今日の全体の流れで言えば1失点してしまったが、踏ん張る、我慢する、そういう意味ではゴールを目指すチャンスはあった。いただけないファールは個人的に反省しなければいけないと思っている。たくさん学ぶことがあったし、個人的にもいろいろな面でポジティブにとらえる要素があったかと思う。

後半はマンツーマン気味に、ワイドの選手を押し込むことができたという意味では、良い守備から良い攻撃が出せた。それを本大会のレベルの高い相手に対してやるのか、チーム全体で共通意識を持つプランが大事になる。新しい監督の下、新しいシステムの中で臨機応変にできたのは良かった。

(中盤の厚さについて)もっとできるし、バリエーションよくボールを動かすこと、人の動きはもっと増やしていく必要がある。ボールを動かしてもゴールを決めないと意味がない。今日はゼロで終わっているので、もう少しボックスの中で危険な動きと危険なシュートを数多く増やすことが大事。実際に僕たちがやってみての手ごたえというのは流れの中であまりやられなかった。

ガーナは力があるチームだが、この短い時間の中で戸惑いなく、良いスライドの中で守ることができたというのは、吉田選手、長谷部選手と試合後に話をして手応えをつかんだところ。もう少し小さな課題や直していかなければいけない点はあるが、それをレベルが高くなってきた時や押し込まれた時にどういうシフトを組むのか。

3バックの時、中盤のワイドの選手を吸収させないようにというのが1つのテーマだった。押し込まれた時、今日で言えば、長友選手と原口選手を最終ラインに吸収しないといけない状況、時間帯もあると思う。後ろの選手を含めて、良いディスカッションができているのは1つの手応え。今日は2失点したが、2つともセットプレー。流れの中でやられていないのは1つの収穫。

《原口元気》
出ていた45分間に関しては、攻撃の部分ではある程度狙っていたことはできていた。あとちょっとのところでゴールにはならなかったが、悪くはなかった。

行くとき、行かないとき、時間を作るとき、作らないときのメリハリは明らかにうまくなった。そのことはポジティブ。

(その原因は?)監督が代わって、縦一辺倒ではなくなった。その中で監督の指示や僕らの特徴が出るような形で時間を作って、コンビネーションを短時間で作れるようになった。

(一度、引いてから攻めるというやり方?)それは決まりではなく、様子を見てのこと。

正直ハメにくい布陣だから、スムーズにいかないとハマらない。最初は少し引いてブロックして、途中から押し出して、自分がサイドハーフの近い位置にプレッシャーが行けるようになった。

ファーストゲームにしては、自分の周りも良かった。システムや監督が変わって、正直いろんなことが新しかった。やりながら、「あ、こうだな」と気付けた試合。こんな感じだなとつかめて、課題も出た。結果はネガティブだけど、とてもポジティブ。

(あすのメンバー発表で名前が挙がれば、浦和アカデミー初のワールドカップ出場の日本代表選手が生まれるが)今日の試合でも横断幕が見えて、そこには『MADE IN URAWA』みたいな文字が見えた。その通りだと思うし、浦和レッズからどんどんそういう選手が出てくるためにも、僕が成功しなければいけないと思っているので、必ずしっかりと、しっかりというか、日本のためにも、浦和のためにも出したい。

居心地の良い浦和から、居心地の悪いところへ行って、大変なことが多々あったが、楽しかったなというのが一番だし、もちろん「行って来い」って浦和が背中を押してくれたことに対して今でも感謝している。良いところを見せたい。(メンバーに残ることが)すべてではないが、1つの区切りとして、しっかりと(メンバーに)入るというのは大事。

≪長谷部誠≫
ワールドカップ前の国内最後の試合。あすメンバーが発表されることもあり、アピールしなければならなかった。今日の結果はしっかり受け止めなければならない。

(内容については)すべてが悪くはない。後ろを向いている暇はない。前を向いてやるだけ。

(2失点目のPKについて)映像を見なければならないが、(原因は)コミュニケーション不足。いただけない失点だった。(守備について)やられている部分はそれほどなかった。しかし、より強い相手となる。さらに突き詰めなければならない。




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