#記事内選手コメント #槙野智章 #長澤和輝 #興梠慎三 #遠藤航 #西川周作
11月10日の国際親善試合、日本対ブラジル戦は現地時間の13時キックオフ。フランス北部のリールで行われた試合はブラジルがネイマールのPKで先制すると、その後も日本のミスを見逃さず3点を先取。後半は日本も盛り返し、CB槙野智章が2015年6月のイラク戦以来、2年5ヶ月ぶりのゴールで一矢を報いるにとどまった。
今回の欧州遠征で、浦和からは最多となる5選手が選出された。日本代表は14日のベルギー戦後、翌15日に解散となるが、GK西川周作、DF槙野、MF遠藤航、長澤和輝、FW興梠慎三の5選手は、18日にジェッダで開催されるACL決勝第1戦のアル・ヒラル(サウジアラビア)戦に向けてチームに合流する。ベルギー戦に出場したら、中3日での強行スケジュールともなる。
しかし、ブラジル戦で90分間フル出場した槙野には関係ないようだ。ハードな日程にもかかわらず、「いい相手と試合できること、それは選手としてポジティブな面だと思うし、もちろん日程とかクラブのことを考えれば、というところもあると思います。けれど、個人的な意見としては、やっぱり多くの試合に出たいし、いろんなチーム、いろんな選手とやりたい。経験も積みたいという意味では、スケジュールうんぬんじゃなくて、たくさん試合をしたくてウズウズしています」と歓迎する。
日本代表では3試合連続CBとしてスタメンでフル出場を果たし、初めての対戦となるブラジルの3トップに対しも、一歩もひけを取らなかった。ACL準決勝第2戦の上海上港戦でフッキを完封したことが自信につながったのだろう。
ブラジル戦を振り返り、「ディフェンスリーダーとして麻也さん(吉田)がいままで引っ張って来ていた。頼りっぱなしという部分もあったけど、自分も入ったからには全体をオーガナイズする、鼓舞する、ラインの上げ下げなど、自分にできることはしっかりやろうと考えてやってました」と自身の変化を語る。そして「個人的にはゴールを取れましたけど、もっとやらなくちゃいけないことがたくさん見えた試合でした」と反省も忘れなかった。
槙野自身が口にしたように、11日の練習はクールダウンのため黙々とランニングしていたが、ブルージュに移動した12日の練習ではチームを鼓舞する姿が見られた。折からの豪雨に練習は中断されたものの、槙野は指揮官に向かって練習の続行を訴えた。さすがに大粒の雹(ひょう)が降ってくると、選手らは「痛い、痛い」と言って大急ぎでロッカーに駆け込んだが、最後までピッチに残っていたのが槙野だった。その姿からは、練習や試合をしたくてウズウズしていることが感じられたものだ。
対照的なのが、ブラジル戦は4分の出場にとどまった遠藤と、出番のなかった興梠と言える。2人とも紅白戦ではサブ組でプレーしているため、興梠は「1トップは楽しくやっていますし、勉強になります」と言葉少なに語り、遠藤もベルギー戦を控え「どういうメンバーか分かりませんけれど、(試合に出たら)しっかり自分の良さを出していきたいですね」と語るにとどまった。
そして初の代表招集となった長澤は、12日の紅白戦では主力組のトップ下に入ったものの、「自分個人としては初選出ですし、まずは自分のプレーをしっかりと、日本代表の試合に出られたら出すということが重要になると思う。それがチームの勝利につながればなおいいですね」と謙虚に話していた。
浦和では誰もがレギュラーだけに、長澤以外はサブに甘んじる悔しさが言外に感じられた。ACLで優勝を狙っているのはもちろんだが、やはり代表に呼ばれれば、ロシアW杯のメンバー入りのためにアピールの機会が欲しいのは当然だろう。
そうした中で、黙々と練習に励むのが西川だ。今年3月にまさかの代表落ち。西川自身「プロに入ってこういう経験はなかった。メンタル的に悔しい気持ちが強かった。(代表から)外れた当初はいろいろなことを考えながらプレーしていた」そうだ。
8カ月ぶりの代表復帰については「代表のことは考えずに、まずはチームで結果を残すことを考えてプレーしていました。リーグの優勝はなくなったけど、ACLに勝ち残ったことがアピールにつながり、この場所に戻れているのかな」と遠慮がちに話す。しかしACLで結果を出したことが代表復帰につながったことは間違いない。
12日の練習では、紅白戦の際に別のピッチでGKコーチとマン・ツー・マンで指導を受けていた。ブラジル戦に続き14日のベルギー戦も、西川の出場機会はないだろう。それでも「生き残っていくのは自分次第。しっかりといい準備をして生き残りたいです」とキャンプ序盤に話していたことが思い出される。
13日の前日練習終了後のことだ。チームバスへと急ぐ西川に「お疲れ様です。頑張って下さい」と声をかけたところ、「はい! ACLにも取材に来て下さい」といつもの明るい声で即答した。アル・ヒラル戦に向けて、西川は臨戦態勢に入っている証拠でもあるだろう。(六川亨)
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