8月31日(木)、SAMURAI BLUE(日本代表)は、来年2018年にロシアで開催されるワールドカップ出場権をかけて、ホーム埼玉スタジアム2◯◯2でオーストラリア代表と対戦。グループリーグ首位の日本は、勝てば、予選1試合を残して、ワールドカップ出場権を獲得できるとあって、会場につめかけた6万人のサポーターは水色のビニール袋をふくらまして掲げるなど、思い思いに応援した。
浦和レッズから招集されたDF槙野智章はベンチスタート。先発には元浦和レッズの、日本代表の主将・MF長谷部誠がケガから復帰し、ボランチに戻った。また、同じく浦和レッズOBのFW原口元気の先発出場を願う声も多かったが、ベンチスタート。前線には大迫勇也、浅野拓磨、そして乾貴士の3人が前線の攻撃を引っ張った。
日本は再三、コーナーキックを獲得しながらも好機を生かせず。38分にはオーストラリアの攻撃を受け、シュートを放たれるが、埼スタの右ポストが日本を救った。その直後、41分にようやく先制点の場面が訪れる。左サイドから、長友佑都が右足でクロスを上げると、中央で、浅野がDFラインの裏に抜け出し、左足で合わせてシュート。ベンチが沸いた、6万人が沸いた、待望の先制点が生まれた。
1−0で迎えた後半は、耐える試合となった。フィニッシュまで持ち込めず、オーストラリア代表にも攻め込まれる中で、全員がもう一度、球ぎわに厳しく、身体を張って守り続けた。交代枠として、原口に出番がまわり、左サイドをドリブルで駆け上がって、攻撃を活性化。最後まで攻撃の手を休めず、戦い抜いた結果、82分、国内組のガンバ大阪所属、この一戦に抜擢されたMF井手口陽介がペナルティエリア外からボールを保持したところから中央へ動かし、シュート。勝利を確信させる追加点を決めた。
結果、2−0の完封勝利。これまで勝利がなかったオーストラリア代表相手に勝って、6大会連続6度目のワールドカップ出場を決めた。DF槙野は「自分自身、声がかかるように準備していたが、とにかくチームがしっかりと勝って、出場権を決めることが大前提だったので、本当に良かった。ここから競争がある」と話した。
また、主将の長谷部は「勝ててホッとしている。2年間という長い予選の中で、紆余曲折あったが、最終的にみんなで結果を得られたのは非常に嬉しい」と話し、慣れ親しんだホーム埼スタで決めることができたことについては「うれしい。2年間の予選の間、ずっと満員のサポーターがチームをサポートしてくれ、ホームで喜び合えたことは良かった」と笑顔を見せた。
《槙野智章》
ベンチのメンバーを含めて、チームが勝つためにやるべきことをみんなでまとまっていた。良い準備と良い結果が出て良かった。いつでも出られるように、声がかかるように準備していたが、とにかくチームがしっかりと勝って、出場権を決めることが大前提だったので、本当に良かった。監督の、やっと良い顔が見られたというか、本当の笑顔が見られたというのは一番ホッとしている。ただ、ここから競争がある。(井手口陽介選手の出場、得点は)同じ国内組として誇れるものはあるが、自分も出たい、出場したい、ピッチに立たなければいけないという思いもある。負けていられない気持ちもある。本当に良かったことなのだが。こういう予選という時間に携わることができたのは良かったが、本当の勝負はここから。出場権を獲得できて嬉しいではなく、そこから反骨心を持ってやらなければ。ここからまた、何度も言うようだが、勝負。予選戦った仲間で、今、いなくても、いきなりチャンスがあると思う。若い選手も、経験あるないに関わらず、とにかく動ける選手をチョイスした中で結果を出す、その選手が点を取る、そういう意味では、上の選手も負けてはいられないし、もう少しバトルと戦う姿勢を持たなければいけない。
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