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[代表]西川周作が見せた「きょう一番のスプリント」

サッカージャーナリスト・六川亨による日本代表レポート。

10月6日(木)、埼玉スタジアム2002で行われたW杯アジア最終予選で、日本代表は後半アディショナルタイムに山口蛍の劇的ゴールで、2-1とイラク代表の挑戦を退けた。アジア最終予選で3試合連続してゴールマウスに立った守護神の西川周作は、UEA代表戦に続くFKからホームでの失点に「まずは無駄なファウルを与えないということが大事ですし、最終予選はレフェリングのところにも注意を払わないといけない」と反省していた。

開始直後にピンポイントパスを原口元気に送りカウンターの起点になると、その後はイラクも警戒して、西川がボールを保持すると必ず目の前に立って妨害してきた。にもかかわらずテクニカルエリアのヴァイッドハリルホジッチ監督は早く出せと指示。この点については、「一番は早く味方に、フリーな選手に出せればいいのですが、監督に言われた時は味方がフリーという選手はいませんでした。外から見ていることと中で感じていることは違っていると思うので、監督の要求はポジティブに捉えていますし、自分もそういう姿勢を見せていかないといけないと思っています。でも時と場合によって時間を作るところは作る。そこは自分の判断かなと思っています」とのこと。

原口へのパスについては「前半から(原口)元気にチャンスを与えていこうと(2人で)話をしていたし、コミュニケーションを取っていたので、やりやすさはありました。彼自身、力強いドリブルが売りですし、非常に信頼してやれているかな」と元チームメイトとの信頼関係を強調していた。そして山口のゴールには一目散にダッシュしてベンチに駆け付けて、仲間と喜びを爆発させる。このことについては「きょう一番のスプリントでした」と破顔一笑していた。

(サッカージャーナリスト・六川亨)