堅守+ポジションチェンジで状況打開を
東日本大震災による中断後の初戦となった4月24日、ホームでの名古屋グランパス戦。この試合で浦和は結果、内容ともに名古屋を圧倒し、3対0で勝利を収めた。あの躍動感、最後の最後まで攻めきるサッカーに我々は胸をときめかせ、上位進出を確信した。
だが現実はそう簡単ではなかった。この三カ月間、監督と選手が現状と理想をすり合わせながら、細かい変遷を遂げてきた。例えば3トップから2トップに変わり、ときには変形1トップも採用された。またチームは90分間攻め倒す攻撃サッカーを目指しながらも、現実に沿って、堅い守備を敷いた後半勝負のサッカーとなっている。こうしたすり合わせが功を奏し、公式戦9試合負けなし。選手に“それなり”の手応えと自信を与えた。
“それなり”と記したのは、まだまだ伸びしろがあるからだ。真の自信を手に入れるために必要なことは何か。その一つが、より活発なポジションチェンジである。試合で膠着状態が続くと、選手たちは決められたポジションにビッタリ張り付いてプレーしまうことが多い。
全体のバランス、試合の流れを考慮することが前提だが、柏木陽介はどんどん前線に顔を出してもいいし、逆に柏木が守って、鈴木啓太が攻め込んでもいいだろう。またデスポトビッチがサイドに開いて、高橋峻希が中央に飛び込むのも良いだろう。そういった流動的な動き、一定の秩序の中で自由かつ達にプレーすれば、ピッチで繰り広げられるサッカーは面白くなるはずだ。こうしたサッカーは、先ほど紹介した名古屋戦でも見られたと記憶している。
負けるたび、内容の悪い試合をするたびに、今シーズンの浦和レッズは細かいシフトチェンジをしてきた。これまで培った堅い守備に、より活発なポジションチェンジが加われば、勝ち点は自ずと積み重なるはずだ。
(レッズプレス!!佐藤亮太)