次節へのヒントを得たか?
鹿島戦 2対2 引き分け
「浦和」この二文字が浦和レッズサポーターの多くが陣取るゴール裏に浮かび上がった。過去数々の名勝負が生まれた一戦で浦和のプライドを示して欲しい。そんな想いがつまっているのだろうか。16時3分、J1リーグ第12節鹿島アントラーズ戦のキックオフを告げる笛が鳴った。
前節と同じ布陣で臨んだ浦和。前半は鹿島の巧みなパスワークと、興梠慎三らの常に最終ラインの裏を狙う動きに追われ、浦和は試合の主導権を握られてしまう。エスクデロ、高橋峻希が位置する右サイドを中心に反撃を仕掛けるも、連動したプレーが少ない。一方、鹿島は奪いどころを定め、ボールを保持すると一気にスピードをあげて攻めに転じてくる。両者の違いがはっきりと表れた。
13分、鹿島はロングパスで浦和の左サイドバックのエリアをつくと、ペナルティエリア内に一気に攻め込んできた。一度はシュートを弾くも、セカンドボールは鹿島へとわたり、最後はDF西大伍にシュートを放たれ、ゴールマウスへと吸い込まれた。この試合は鹿島が先制した。浦和はその後、同点を狙いに行くも攻撃の形を作れないまま、前半を終えた。
ハーフタイムでペトロヴィッチ監督が動く。エスクデロ・セルヒオに代えてマゾーラを投入。アンカー役を務めた鈴木啓太に代えて、山田暢久を投入した。見せ場のなかった前半の浦和だが、最少失点に抑えている。次の1点はきょうの試合の結果を左右する重要な点となるが……。
62分、自陣で鹿島に左から右へと展開され、折り返しをMF増田誓志に押し込まれた。次の1点は鹿島が記録した。ここでペトロヴィッチ監督が再び動く。柏木陽介を下げ、高崎寛之を投入。この交代が流れを変えた。高崎が前線に立ち、前半から孤立していたエジミウソンをフォローする。前にはっきりとしたターゲットマンをおいたことで、浦和の攻撃は変化を見せた。
そして迎えた67分。ペナルティエリア右でボールを受けた途中出場の高崎は中央へ入りこむ動きを見せながら、シュート。力強く放たれたボールはゴールネットにつきささった。1対2。1点を返した浦和はリズムをつかむ。69分、後半から出場も持ち味を出せずにいたマゾーラが、左ペナルティエリア内から角度のないところを果敢に狙い、シュート。これが決まり、2対2と試合をふりだしに戻した。
だが、両チームのこれまでの成績から見て、きょうはどちらも勝ち点3が欲しい一戦だ。ここから浦和陣内、鹿島陣内とボールがめまぐるしく動く。浦和と鹿島の好カードとしては寂しい数字である3万7521人が見守る中、両チームの選手たちは最後までゴールを狙い、プレーした。
球ぎわでの激しいプレーも多くなり、90分にマゾーラがGK曽ヶ端準を倒したとして警告を受け、この日二枚目の判定により、退場処分となってしまった。ロスタイムは一人少ない戦いとなった浦和。ここで鹿島のオリヴェイラ監督は途中出場の本田拓也を下げ、新井場徹を投入した。
この後も試合は動かず、最後は鹿島のゴール正面からのフリーキック(キッカー:アレックス)がGK山岸範宏におさまり、試合終了の笛が鳴った。終わってみれば、2対2の痛み分け。これが現在の順位を物語っているのか。浦和としてはこの内容を次節のヒントとしたい。 ・・・続きを読む!